今月(2019年7月13日)ニューヨークで大停電があったちょうどその時、私は、ブロードウェイでミュージカル「オペラ座の怪人」を見ようと並んでいた。アメリカは夏休みということもあり、ニューヨークはどこも若い人達で一杯だった。
ミュージカルの前に、タイムズ・スクウェアに寄った時には、タイムズ・スクウェアも若い人達で一杯だった。
そのとき私は、1980年代にニューヨーク州のイサカにあるコーネル大学とマンハッタンにあるニューヨーク大学のロースクールで(小室圭さんのおかげで有名になった)LL.M.いわゆる法学修士号をとるために必死で勉強していた頃のことを思い出した。
アメリカには日本と違う活気がある。「日本人より動物的な彼ら彼女ら。やはり私たちとは少し違うな。」と驚いていた矢先の停電。ただ,停電になった後の彼ら彼女らに再び驚かされた。彼ら彼女らは実にタフだった。「この国には勝てないな。」と改めて思った。
真っ暗になったニューヨークというのも、いいものだった。結局、「オペラ座の怪人」は停電でキャンセルになり、翌日、「オペラ座の怪人」の代わりに米倉涼子の「シカゴ」を観ることになった。スタンディグ・オベーションの大団円。感動した。
今回は、ニューヨークでの大停電とミュージカルの話だが、人生には何が起こるかわからないと感じた。脆弱な生き物である私たちは、とにかく、日々を精一杯生きていくしかないと痛感した。
帰国時に、京アニの事件報道を見て、益々、それを痛感した。とにかく日々を精一杯生きよう。そして、たまたま同時代を生きることになった仲間達を尊重し、大いに人生を語り合おう。お互いに負の感情を捨て、見栄や肩肘などを張らずに、現実を素直に受け止め、ありのままに赤裸々に生きていこうと思った。
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