宇宙誕生(ビッグバン)から137億年。
永遠ともいえる時の長さ。それに比べ、人の命は、何と短く儚いのだろう。
宇宙に存在する星の数。
私たちが生きている「太陽系」が属する「天の川銀河」だけで、2000億個の星がある。
しかも、宇宙には、そうした銀河が、2兆個以上もある。
私たちの日常とは、全くかけ離れた世界。
だが、私たちも、そんな「宇宙」の住人。実に素晴らしいことだ。
夜空を見上げたとき、そこに輝いている光の中には、1万6000光年の彼方からの星の光がある。
カシオペア座の星だ。肉眼で見える最も遠い星。その光が放たれたのは縄文時代。
ひとつの星の光に比べ、多くの星が集まった「星雲」の光なら、もっと遠くの光まで、肉眼で見ることができる。
そんな最も遠い星雲は、200万光年の彼方のアンドロメダ星雲。
その光が放たれたのは、私たちの祖先「現生人類」が、アフリカを旅だった時だ。
悠久の時を経て、私たちのもとへ届く光。なんというロマン。
これも、この世に生を受けたおかげ。
日々の生活に疲れて、気が滅入ったとき、「果てしない宇宙の、永遠の時の中で」私たちは生きていることを、思い出してみよう。
少しは、気が楽になるかもしれないから。