演技

今現在、某劇団にて演技訓練を受けています。一からやり直すと言ったものの、正直、ブランクがあるので、私自身どのレベルにいるのか気になっていました。
周りは若い人ばかり、「この中でやっていけるのかなあ」とばかり気にしていました。（本当は自分との戦いなんですけれど。）
売れる売れないは別にしても、自分自身のレベルが気になります。

でも今日、先生（日活でも教えてる）から褒めていただきました。
「映像とか小劇場ではやっていけるレベルにはいるよね」とお言葉を頂き、超うれしかったです～。

今まで3回訓練に参加させていただいていますが、そのうち2回はただ見ているだけ・・・・。ある意味、かなり飛ばされていました。（俺を通り越して同じやつには何回もあたっている。そして、周りからも「誰こいつ」みたいな目で見られていたような・・・。）

でも、今日初めて演技させていただいて、なんか周りの見る目が変わりました。
これからもがんばろうという気持ちが出てきたよ。う～ん。

ちなみに今やっている脚本は岸田國士さんの「紙風船」です。
時代が変わっても男と女は変わらない、「身近な幸せ」がテーマです。
キュンとくる内容～。とても良い作品ですよ！！

初恋

今日は渋谷にて宮崎あおいさん主演の「初恋」を観ました。

いわずとしれた、「府中3億円強奪事件」
その犯行の鮮やかさから、世の中に一大旋風を巻き起こし、犯人がヒーロー視されるにまで至った大事件。
1975年に未解決のまま時効を迎える、今なお語り継がれている完全犯罪。その裏側に秘められた思いとは・・・・

かなり世間を騒がせた事件だが、映画では淡々とストーリーが進む。目線が世間より主人公やその周辺に当てられ、とても見やすくなってます。
ピュアーなラブストーリーとしても見れますよ。

でもこの事件、俺はこの時代だから可能だったと思える。今だったら絶対無理。
そして、1つだけ引っかかった台詞がある、そう、それはみすずの「大人になんかなりたくない」である。1、あの状況（親戚家でいやな思いをし、そして尚且つ孤独。・・・自分の居場所がない）では、「大人になんかなりたくない」ではなく、「早く大人になって、独立したい」が普通かなと考えた。2、でも、大人の事情で、いやな親戚家に預けられた。だから「大人になんかなりたくない」だったのかもしれない。・・・やっぱり2かな？

・・・しかし、岸はみすずによくあんな事をたのんだよなあ、自分の手が不自由だからって1人でやらせて・・・。
まあ、引き受ける方もすごいけど。
みすずにはつかまらないという自信があったのかな？それともつかまってもいいと思ったのかな？
でも、初めてそこで、「自分が必要な人間」だと感じたんだと思う。そして、「純粋にその人の願いが叶えばいい」と、だから引き受けたんだね。

今現在、3億円は1円たりとも使われていない。