私が産まれ育った家(家庭)は、
ひとことでいえば『殺伐とした家』でした
嫁vs姑、父親vs母親の喧嘩が毎日のように
繰り広げられていて
一家団欒とは無縁の家、厳格な父
心が休まる時は、あまり無かったように思います
昔の田舎の農家は、似たり寄ったりだったかな
なんて思ったりもしますが、
私の家は、祖母が特異な人で
嫁(私の母)をいじめ抜き、
気に入らないことがあれば、大声で1時間でも
怒鳴り散らすようなヒステリックな人でした
『トイレの洗剤を飲ませれば、死ぬかな』
子供ごころにホンキでの考えている時期もありました
当時としては長生きしたと思いますが
亡くなった時、家族や親族で涙を流す人はいなかったかな
兄弟だれもグレずに、育ったのですが
『世の中こんなもの』と、
ちょっと冷めた感じがあるように思います
兄や姉は、こんな祖母や家を嫌って高校を卒業すると
逃げるように家をでて、帰ってきませんでした
私も同じなので、両親が他界すれば家は無くなります
父が言う『歴史がある実家』が無くなるのに
何の未練はないのですが
生まれ育った『家』が、さほど遠くない未来無くなると思うと
ちょっと複雑な気持ちになる自分がいるのです