同じタイプの人を発見するのは楽しい
ま 単に自分が無知であっただけの事だが
大体 無能無才の自分にとって どう老いてゆくかは最大の関心事だ
江戸時代にすでにモデルとなる人がいた
蕪村の6歳上で友人同士だったそうだ
寸分の狂いも誤差もない確固たる思想論や主義主張
緻密に組み立てられた神秘主義的宗教論など
今は見聞きしただけでパスする
飽きた
思想や宗教はほとんどが人の対立を煽るもので
人の和には くその役にも立たないし 争いを好む者だけが近づくべき
優劣を競って その結果どうなったのかは現代の世界を見れば一目瞭然だ
宗教や思想は団体組織の権力闘争の現世利益の道具にしか過ぎない
権力と 金 財力を独り占めしたい 人を支配したい
つまるところ それだけだ
あなた方を思ってこそ 私たちは懸命に努力してるのです
あなた達の為に と
こうすればあなた達は豊かに幸せになれるのです
希望を持って進もうではありませんか
と
口とはとても便利なものだ
政治宗教思想を否定はしない ただしそれが個に属する場合のみ役に立つ
よってたかって 俺は 私は 僕は と言うのは好まない
自分は 静かに 独りで 暮らしたいだけ
歴史を振り返れば 理想的国家体制など存在しなかった
社会常識なぞ 時代時代で180度価値観が変わる
簡単に言えば 長い目で見れば 常識なぞ何の価値もない
それが普通であると思えば
不満足な国家の中で 過去の 現在の 未来の
彼らが理想の社会体制と信じ 後生大事としがみついている人々の中で
そんなのほっといて 一個人として 如何に心を安んじて暮らせるか
それが 自分のような庶民にとって とても大事だ
国があるから人がいるわけじゃない
人がいるから 人が集まって それを国と言う
自分は個人主義者である
石器時代の人と変わらない
自分の置かれている環境を利用し工夫し生活を送る
社会制度や国家がどうあろうと
今日食う事に 明日食う事に専念し
余った時間を 考え 楽しむ
明後日死ぬかも知れないとしても
それは天が決める事 自分の及ぶ事ではない
で
多分1週間後には この自分の字は 自分でも ところどころ読めなくなるに違いない
で
読み下し
世の多くの人は 己が生まれたる家に老いて
子孫眷族にむつかしがれ うとんぜられ
其の身もこころもままならねば
子孫をいぢり 貪瞋痴をはなれやらず
(貪は貪欲 瞋は瞋恚自分の心に逆らうものを怒り恨む事 痴は愚痴)
是仮の世を忘るるに似たり
我も子孫なきにしもあらねど
其のきづなを断ちて折々ごとに逢見れば
遠いが花の香にて 互いにうれしき
心地ぞする
自分訳
世の多くの人は 自分の生まれた家で老い
子 孫 親族に扱いずらいとおもわれ 時にはうとまれ
自分の身も心も 思うようにはゆかない
子や孫の機嫌をとるというか 気を使ってなんとか上手くやろうとするが
貪瞋痴という 三毒である三つの煩悩から離れられない
これって この世が仮の世である事を忘れてしまっている事に似てるな
自分は子孫が無いわけではないが
親子孫の絆を断ったと一旦思い あらためてその気持ちで 機会があるごとに子や孫に 逢って見れば
なんか 遠いけど まるで懐かしい花の香りの中にいるように お互いに嬉しい
と 心が感じる
この人の言葉 しばらく続けよう