今回は私の渓流釣りを始めたときからゼロ釣法大会優勝までを掲載!
私が渓流釣りを本格的に始めたのが昭和54年の事で、その当時はカーボンロッドが高価なものでしたから、グラスロッドでの釣りが当たり前のように使われていました。
当時から本流釣りを覚えようと四苦八苦、当然釣れませんが、たまに釣れれば1~2匹それでも釣れれば楽しかったのです。
この様な釣りが数年つづき、どうしたら釣れるのだろうかと自問自答、当時から通っていた郡上市八幡町のむとう釣具店でアマゴの生態・時期によるポイントなどを聞き、河川を亀尾島川と決めシーズンを通し釣果を考えず通いつづけて何とか釣れるようになった頃、細糸で釣ってみようと思い0.2号で釣りを始め、確かに釣果は伸びましたが竿が細糸に対応していないため、良型のアマゴが掛かれば切れてしまいます。
そして、平成7年カタログで見つけた竿が、初代ダイワ琥珀本流零です。早速、釣具店に取り寄せてもらい購入、ここから私のゼロ釣法がスタートしました。
水中糸も0.1号を使用するようになり、どの程度のテンションで水中糸が切れるのか、その感覚を掴むまでは散々水中糸を切りながら覚えました。
第1回渓流ゼロ釣法 中部地区大会in長良川
ゼロ釣法大会に出場しようと思ったのは、平成17年3月に釣りクラブの仲間から、ダイワ渓流ゼロ釣法大会が開催されるとのことを聞き、ダイワホームページより内容をダウンロードして読んでみると0.06mm以下の細糸で2匹の重量、そして再放流可能な状態であること。
これはいい機会だと思い、自分のゼロ釣法が実際どの程度のレベルなのか知りたく、また他の参加者のゼロ釣法を参考に出来ればという気持ちで、中部地区大会in長良川に参加してみました。
大会日の作戦は、増水の場合5月中旬以降は長良川本流からの、のぼりアマゴを支流で狙いたいため、淵・瀬はもちろんのこと、チャラ瀬の流芯など、のぼりアマゴが一時的に定位する場所を攻めたいところでしたが、この年の4月以降は渇水状態のため、チャラ瀬でのぼりアマゴは望めないため、大場所の淵頭を主に攻めてみることにしました。
ただ、渇水状況の場合は、日頃竿抜けとなっている水中下の適水性、通常では投入できない流れの中の沈み石うしろ、こういった所をナチュラルドリフト・ドラグドリフト釣法で攻めること。と言うように川の状況に合わせた作戦をたてていました。
予選は、郡上市八幡町相生地区に流れ込む亀尾島川、ここは私のホームグランドでもあり、この支流の中でも川幅のある下流域を攻めてみました。
3時間半という時間の中で、大会本部からの移動時間を考えると、往復40分実質2時間50分の中での釣り、長良川本流出会いから細かく探ることも出来ないため、大場所のみ竿を入れる作戦にしましたが、やはり、先行者がいる状況で大場所には足跡だらけ、10時40分時点宮ヶ瀬橋下流で17㎝1匹、そこで車で5分位上流に移動し、イシヤと言うポイントへ、ここは上下流に2ヶ所の淵があり、まずは下流の淵頭の瀬脇から仕掛けを流すもアタリがなく瀬の開きから深くなるところをドラグドリフト釣法で流すと沈大石の裏でやっとアタリです。
この淵は下流域が大岩に挟まれているため下がることが出来ないので、竿を寝かせて慎重に時間をかけイナシて瀬脇に寄せ23cmの良型を取り込みます。
次に上流の淵を上層の流れから順に下層の流れをナチュラルドリフト釣法で攻めて22㎝を取り込みこの上下ポイントで2尾の幅広天然アマゴを釣り上げなんとか予選通過することが出来たのです。
決勝戦を望むにあたり、どのように釣るのがベストなのか考えてみると、ここ10年程この近辺での釣りをしていないため、川相の変化に驚きました。
決勝区域は、釜淵橋から名皿部橋上流100m迄の指定された区間で行われるが、この区間を見てみると支流同様渇水状況です。
この状況では、予選の内容からやはり淵又は深い瀬の上層の流れから下層の流れまでをナチュラルドリフト・ドラグドリフト釣法で攻めようと考えました。
決勝戦は、予選通過10名での場所指定方式の抽選で始まり、くじ引きの結果私は10番ラストです。
予選の内容から淵頭を狙うつもりでいましたが、やはり10番目では思うポイントには入れません。
釜淵橋上流の瀬が空いていたためそこで竿を出すもウグイばかりです。
残り時間も40分、やはり最初に入りたかった釜淵の淵頭に向かうしかないと歩き出すと、先行者が上流に移動したので、その淵頭を上層の流れから下層の流れにオモリとタナを調節しながら順に探りました。
ここは、底に岩盤か大石が入っているようで、底から水流が吹き上げてくるポイント、一定時間流れを見ていると、時折、流れが素直に下流にゆっくり流れるときがあり、その流れの中に仕掛けを振り込むようにして流すことに徹しました。
目印を真っ直ぐに立ててナチュラルドリフト釣法で流すと、目印がフッと止まり竿を軽く合わせると、抑え込まれるようなアタリ・・・!
ここで走られると糸が切れるので竿を寝かせてアマゴの走りを止め、また、竿を立てるこのやり取りを繰り返し下流の開きへ誘導、ここで時間をかけて取り込み決勝戦1尾目、さらに、アタリの合った流れの少し下流を狙い、上層の流れを流してもアタリがなく、オモリを1号に付け替えて針までの長さを25㎝に調節し中層から下層を流していると、目印が止まり竿を軽く合わせると左右へ走り出す・・・ 竿を寝かせアマゴの走りを止めまた竿を立てるの繰り返しで下流へ誘導し一定のテンションを与えてアマゴが弱るまでイナシます。
そしてタモに入ったと同時に終了のホイッスル。
初代ゼロマスターになれたことは夢のようであり、大変光栄に思います。また、自分のゼロ釣法の技術をもっと磨きさらなる大物とのやり取りを楽しみたいと思います。私たちの釣りクラブ『郡上長良・亀尾島会』のメンバーもゼロロッドを愛用しているのでさらに細糸での釣り技術に磨きをかけて楽しみたいと思っています。
当日の仕掛け 竿はダイワ製『琥珀零Ⅲ6.7-7.2』、天上糸はパワード0.3号で3.5m、穂先取り付け部分はバイスに天上糸を折り返し二重にして挟み、糸目印を5回編みこみ端部分にこぶを5mm間隔で2ヶ所8の字結びで作りワンタッチ取り付けとなっています。 水中糸との接続部分は極小シリコンリング(クッションリング)に0.2号ナイロン糸を通して(両サイド)バイスに挟み、そこに糸目印で10回編みこみ8の字結びをして、余分な糸と糸目印を切り、水中糸の接続部分の完成。 出来上がったシリコンリングに天上糸を通し、折り返し部分も糸目印で10回編みこみ2回結ぶ、0.3号糸先を2ヶ所10mm間隔でこぶを作り、10回編みこみの部分をこぶまで移動、2回結んだ糸目印を切らずに折り返し天上糸に16回編みこみ2回結び(天上糸折り返し部分500mm)これで天上糸が完成。 水中糸は競技0.1号3.5mで、天上糸部分への取り付けは、水中糸を二重に折り返し8の字結びで輪を作り結び部分を強く締め付けないこと、目印は5回編みこみ上より赤・緑・白、の3ヶ所、オモリはゴム張り3号~1号、針はゼロ4号、エサはヒラタを使用。ここでなぜシリコンリングを使用しているかと言うと、大型あまごが掛かった場合このシリコンリングがクッションとなり、竿+αで更に水中糸が切れにくくなるからです。
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