雑音
半里もはなれた
かたいなかに
町のごみごみした
雑音がとんでくる
これだから
さぞかし町の夕ぐれは
うるさいだろうな
11月5日
脱穀の音がきこゆる
遠くを走る電車といっしょに
11月14日
秋雨
しとしとと
雨が落ち葉をたたいてる
ぽつんと雫が
屋根からトタンに落ちた
そのしゅんかん
雨はやむ
又、きこえてくる
雨は強くなってきた
11月15日
我いわく 人間とは 頭なり
人間は考えることがだいじなのだ
11月15日
遠き物 近きもの
私たちのまわりには
いつもなにかおちている
とおくに近くに
いろいろなものがおちている
11月15日
空から
空高く雲が飛ぶ
山のかなたから
こっちに向かって
白い白い
綿のような雲が
山はかすみ
ぼうっとしている
田は地はだを
見せ
麦の芽が出て来た
そばのいちょうは
ぎんなんをつけ
黄色にかがやいている
11月16日
きく
このあいださした
きくがまださいている
あのときはまだ
つぼみだったのも
葉は枯れかかっている
花をそばによせると
きくのにおいが
ぷうんと鼻をつく
もしこの
花のにおいを取り去って
しまったらどうだろうか
きっと
からの箱のようであろう
からの箱とは
おもてむきはいい
しかし中心となるものがないのだ
中心のものがなければ
表むきだけである
又 花を
取りさってしまったらどうであろう
花はなく
ただがくの上にめしべとおしべが
あるだけである
においがただよっている
これは中みだけである
中みだけでは
何もなりたたない
花のみ力をうしなって
しまうのだ
やっぱり
表て向きと
中のものがなけ
ればならないのだ
11月16日
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