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追悼、エディ・ヴァン・ヘイレン

2020-10-08 22:06:06 | 日記

10月6日。

ヴァン・ヘイレンのギタリスト、エディ・ヴァン・ヘイレンが昇天した。

享年65歳。

1984年5週にわたり全米トップを記録した”ジャンプ”は、ロックファンならずとも有名。

私が24歳のころこの曲を初めて聞いたときは、体の芯を突き抜けるような感覚を覚えた。

ところがギターだけでなく、キーボードも演奏していたと初めて知った。

一体、どんな人物だったのだろう?

1955年、オランダ、アムステルダムで生まれる。父はクラリネット、ピアノ他複数の楽器奏者。子供時代はピアノを習う。

1962年カリフォルニア州に移住。船で運んだピアノを船上で演奏したという。(ヤフーニュースより抜粋)

彼にとっては音楽が人生のすべてだったのだろう。音楽で生計を立て、音楽によって成長し、尊敬された人生。

ギタリストになってからは右手でギターの弦をたたく、ライトハンド奏法をやってのける。

ギタリスト、音楽プロデューサーの野村義男氏によると、このライトハンド奏法は間違ったギターの使い方とのことだが、当時ギタリストを目指すものは彼の弾き方に夢中になったという。

さらに同氏は「彼の偉業はジミ・ヘンドリックスに匹敵する」とまで言う。(朝日新聞デジタルより抜粋)

それまで誰も聞いたことがない特殊奏法はまだある。

一つの音を超高速で弾く「ハミングバード・ピッキング」さらにギターなのにバイオリンやオルガンのような音を出す「バイオリン奏法」

ギターの演奏に飽き足らず、寄せ集めの材料でオリジナルギターを作ったり、アンプの電圧を独自に下げて抜けのいいヘビーサウンドを作ったりと音のためなら電気技術も操る魔術を持っていたかのようだ。

そして異常ともいわれる無類のリズム感はプロでも完全コピーが不可能と言われる神業だ。

彼のギター魂は黒人、白人の壁も超える。あのマイケル・ジャクソンの「今夜はビートイット」のギターソロはエディ・ヴァン・ヘイレンだ。しかもノーギャラで引き受けたという。人種の壁に音楽で挑もうとしたかのようだ。

以上、産経新聞からの抜粋だが、最後に次のように結んでいる。

”ロック界のスティーブ・ジョブズ”

彼の手作りギターは「フランケンギター」(人道人間フランケンシュタインに因む)と呼ばれ、アメリカの音楽文化を変えたギターとして、スミソニアン博物館に寄贈されている。

息子でベーシストのウォルフガング・ヴァン・ヘイレンにも尊敬された。

在りし日のギター演奏は笑いながら楽しそうに写真に納まっている。他のギタリストで笑いながら弾いている姿は、見たことがない。よほど演奏に余裕があり、エンジョイしていたのだろう。

生前最後の演奏を動画で見たが、やはりその顔は微笑みを浮かべ”ジャンプ”が世に鳴り響いていたころのいたずらっぽい少年の面影を残していた。

最期は息子のウォルフガング、妻、前妻、兄でドラマーのアレックスに看取られて息を引き取ったという。

 

20~25歳のころ聞いた音楽が、生涯その人に根付くと聞いたことがある。まさに”ジャンプ”は私の心に根付いた。元気がないとき、活を入れたいとき、”ジャンプ”を聴きたくなる。そしてリプレイする。

 

エディ・ヴァン・ヘイレンは伝説になろうとしている。



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