東電福島第一原発から半径２０ｋ圏内が先月２２日に警戒区域に指定されて１カ月が経過したが、今も同区域に
２０人近くが残っているようだ。同区域への立ち入り・滞在は、災害対策基本法では１０万円以下の罰金か拘留
にあたる。自治体関係者らが立ち退くよう説得しているが、住民らは「飼っている動物を置いて出られない」
「寝たきりの母は移動させると危険」などと話し、説得は難航しているようだ。
同区域が指定された前後には、区域内には１００人以上がいたとみられる。今も楢葉町で養鶏農場を営む男性
（５５）は「鶏たちを見捨てるわけにはいかず、今後も出るつもりはない」と言いきっているようだ。
鶏約350羽を始め農場の動物は痩せ細り、次々と死んでいくといい、「警戒区域になったのをテレビで知った時、
自分も死を宣告されたと思った。ここの環境が気に入り、動物と住み始めた。見放せば、自分も死んだも同然
だ」と話しているそうだ。
