神もしこの時、われらとともになかりせば。同じタイトルで、BWV14にもありましたよね。ルター派のカンタータ、ホルンが高らかになっておりました。ですが、こちらは、讃美歌。静かに自身と向き合う祈りのコラールとなっています。では、どちらが早く作られたか、カンタータは、1735年初演。258は、1739年。ほぼ同時期、4声のコラールの引用で、聖トーマス教会の礼拝に臨んでいたのでしょうか。コラールの祈りが、礼拝に活用される。素晴らしいですね。
おお神よ、そして、主よ。今日も、気分良くコラールを拝聴できるのは、耳に心地よい空気振動のおかげもあるのでしょう。今は、世界標準ピッチは440.ラの音が、440ヘルツの高さで、1939年のロンドン国際会議で決まったそうな。その昔、ヘンデルさんの使っていたのは、音叉422.5。宇宙ぼ周波数といわれる癒し効果が高い周波数は、432ヘルツ。バッハさんのご利用していた周波数は、415から430ヘルツ。その幅こそ、グールドも、ハードロックにも演奏しやすい波数となっている。曲に合わせて波数を変えるなんて、さすが、音楽の父。
お弟子さんのキルンベルガーさんが編纂した全187曲の讃美歌集のスタートとなります。ああ、親愛なるジーザスキリスト、我がもとに留まりたまえ。折しも、3日前、99歳でプレスラー氏が99歳でお亡くなられ、心に残るピアノ演奏を思い起こすにつれ、このBWV253を、まずはピアノで。そして、4声の讃美歌で味わう。素晴らしすぎて、すぐ終わってしまう。繰り返し、通して聴いていたい。そんな、スタート作品であります。