小樽のオタモイ海岸には、かつてオタモイ遊園地がありました。
我々もオタモイ海岸を訪れたことがありますが、峻険な断崖絶壁の海岸です。
常識で考えて、こんなところに遊園地なんか建てられるはずもないんですが…でも、確かにあったのです。
場所が常識外れなら、その遊園地のスケールも桁違い。
ネットで調べられる資料からも、そのすごさが伝わってきます。
しかし、オタモイ遊園地は現在はありません。
ネットで調べてみると、戦争のどさくさで営業停止、戦後まもなく施設が火事に遭ったそうです。
その後、営業再開をすることもなく、次々と施設も崩れていきました。
そして、最終的には昭和52年9月22日に弁天閣が撤去され、オタモイ遊園地は姿を消したのだそうです。
【オタモイの記憶―遊園地と地蔵―】
【消えた楽園 オタモイ遊園地】
というわけで、オタモイ遊園地はすでに存在せず、地図で探しても見つかりません。
ところが先日、購入した昭文社の「グランプリ 北海道地図」には、このオタモイ遊園地が載っていました!
奥付によると、この地図は昭和58年(1983年)3月発行のもの。
戦中に営業を停止し、昭和52年には施設が無くなっていたオタモイ遊園地が、どうしてこの地図には載っていたんでしょう?
遊歩道があったというので(現在は崩落の危険があるので通れません)、この一帯をオタモイ遊園地と呼んでいたのでしょうか?
いろいろ疑問はありますが、幻の遊園地と呼ばれていたオタモイ遊園地が、こういう形ではありますが発見できて、ちょっと感動しました。
ちなみに昨年出された昭文社の「GIGAマップル 北海道道路地図」に、オタモイ遊園地はありませんでした。
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