若田光一宇宙飛行士 国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在ミッション報告会
~「聞く」「任せる」「実践する」 若田船長の仕事術~
~「聞く」「任せる」「実践する」 若田船長の仕事術~
に行ってきました。
ようやくまとまったので、UPします。
19:00開演ですが、現地浅草公会堂に着いたのは、
18:30を少し回った頃。
18:00に開場のはずなのに、エライ長い行列ができています。
しかも、その行列は、進みが異常に遅い。
係員の言葉を聞いていると、「50音順に受付しています!」と
信じられない言葉が聞こえてきます。
どうも、申込者の名前をいちいち確認しながら入場させている模様。
いや、会社の研修とかなら出席確認のため、
名前を確認しながら入場ということはあり得ますが、
こう言う、一般に開かれた講演会で、
名前をいちいち確認しながらの入場とは聞いたことがありません。
ビックリです。
ハッキリ言って、そこまでしなければならない理由は皆目見当がつきません。
不必要な情報を持っていると、情報漏れが起きた時に困るので、
そういう無意味な行為は止めた方が良いと思うんですけどね。
結局、10分位無駄に並んで、やっと入場。
その頃には、1Fは満席で、2F席に行くことになりました(;_;)
そして、結局「受付が混雑している」と言う事で、
5分遅延しての開演となりました。
この日のプログラムは以下のとおり。(記載の時間は、当初予定の時間です)
時間 | 概要 |
---|---|
19:00~19:05 | 挨拶(JAXA理事長:奥村直樹氏、文部科学副大臣:櫻田義孝氏) |
19:05~19:35 | 若田光一宇宙飛行士によるミッション報告 |
19:40~20:15 | トークセッション第一部 若田飛行士 × 阿川佐和子氏(作家・エッセイスト) |
20:15~20:25 | 休憩 |
20:25~21:00 | トークセッション第二部 若田飛行士 × 阿川佐和子氏 × 佐々木則夫氏(サッカー日本女子代表監督) |
ちなみに司会は、テレビ東京の狩野恵里アナウンサー。
宇宙といえば、大江麻理子アナウンサーのような気もしますが、
狩野ちゃんなんですね。
彼女はいい加減経験を積んだ中堅どころの筈なんですが、
司会ぶりは、何故だか若干信頼性に欠ける感じ(失礼!)。
何の関係もない他人ですが、少しドキドキします。
ある意味、モヤさまの通りです。
若田宇宙飛行士は、実は、いま日本への“一時帰国”と言う扱い。
もう翌日(2014/08/23)にはアメリカに帰るということで、
このミッション報告会も(また秋ごろにやるようですが)、
この会で最終回でひとまず一旦終了とのこと。
最終回に入り込めて、良かったです!
さて、では報告会の内容をば。
まずは、挨拶。
理事長は、終盤ちょっと噛みかけましたが、
TAXPAYERの国民と、来賓の文部科学副大臣を持ち上げて無難に終了。
問題は、その来賓の文部科学副大臣。
壇上に上がると懐から紙を取り出し、それを棒読みし始めます。
オイオイ(苦笑)。
自分の言葉だったなと感じたのは、
最後の「ありがとうございます(だっけ?)」の言葉のみ。
ダメだ、ありゃ。
しかも、若田宇宙飛行士の報告の途中で帰るし。
若田宇宙飛行士のミッション報告は、中々凝っています(笑)。
冒頭、ISSでのシーンから始まり、
「では、いまから地球に行きます」と言う言葉で、
1F客席後方から登場という粋な演出で始まります。
って言う事は、ISSに居る頃から、このミッション報告会を想定して、
ISSでの映像を撮っていたと言うことですよね?
やるなぁ。JAXA。
って言うか、NASA仕込みの広報戦術なのかな?
若田宇宙飛行士の報告は、映像を映しながら、
その映像を若田宇宙飛行士が解説していくという形態で進みます。
説明も上手いですね。
同じJAXA(ISAS)に所属する『はやぶさ』の川口教授の講演を
何度か聞いたことがあります。
川口教授も、講演慣れして話が上手いですが、
若田宇宙飛行士は、川口教授とは違った上手さがありました。
ところで、テレビで見ても、本人を目の当たりにしても、
いつも朗らかな印象の若田宇宙飛行士ですが、
ISSのトイレの故障には、さすがの若田宇宙飛行士も閉口したようです。
ミッション報告の中でも数回触れていましたし、
その後のトークセッションでは、
阿川さんに、何度も突っ込まれていましたが、
「トイレは重要なんですよ。」と強調していました。
しかも、トイレ故障は、一回ではなく複数回あった模様。
宇宙船の設計には、冗長性が重要なんですが、
トイレの冗長性は低かったみたいです(笑)。
もっと聞いていたかった気がしますが、あっという間に時間が過ぎて、
若田宇宙飛行士の報告も終了。
トークセッション第一部へと、報告会は進みます。
宇宙飛行士は、NASAでメディアトレーニングを受けるのですが、
その成果は、十二分に発揮しているんじゃないですかね。
阿川さんの、「すぐサボる奴は居ないの?」等々の、
時々投げ込んでくるビーンボール質問を、
若田宇宙飛行士は、上手く躱していました。
ちなみに、食事の話になって、若田宇宙飛行士がボーナス食として
持ち込んだのは、魚、カレー、ラーメン、羊羹など、
魚はちょっと知りませんが、その他のものは“JAXAと共同開発”とか言って、
一般販売もされているものの名前を上げていました。
これって、「JAXAのスポンサーだから?」と勘ぐってしまいました(笑)。
ちなみに、食べ物の匂いには気をつけていたそうで、
仲間に魚が苦手なクルーが居たらしく、
魚を食べるときには、そのクルーが居ない時などに、
食べていたそうです。
その他、これは他の様々なメディアでも触れられていますが、
今回、若田宇宙飛行士が長期滞在ミッションでのCommanderに
就任出来たのは、日本の宇宙開発技術が世界に信頼されてきたからである
と言っていました。
日本の宇宙ステーション補給機「こうのとり」は、
信頼性が高いらしく、そう言う事も重要みたいですね。
ところで、ISSのCommanderの決め方ですが、
NASAやESA、ロシア、JAXAなどISSに参加している各国の話し合いで
決まるそうです。
って言うか、政治みたいですよ。
「今回はうちがやるので、次はおたくで」みたいな。
話は尽きないですが、時間が来てトークセッション第一部は終了。
約10分の休憩を挟んだ後の、トークセッション第二部は、
若田宇宙飛行士、阿川さんの二人に、
サッカー日本女子代表監督の佐々木則夫氏を加えての鼎談となりました。
ところで、この報告会に申し込むとき、
「中間管理職の悩みは?」と言う事を記入する欄が有ったんですが、
実は、このトークセッション第二部のサブテーマでもあります。
若田宇宙飛行士は、今回の長期滞在ミッションにおいて、
後半の約二ヶ月間Commander(船長)の役割を務めたのですが、
それが『中間管理職』では無いかということらしい・・・。
前半、阿川さんはその質問をするのですが、
若田宇宙飛行士の答えは「然り」。
つまりは、地上と宇宙の、その他のクルーとの繋ぎという意味合いで、
『中間管理職』と言えると言うことのようでした。
で、このネタを、佐々木監督に振るのかと思ったんですが、
それは無かったですね。
佐々木監督の応えを聞きたかったです。
あと話しになったのは、“コミュニケーション”。
若田宇宙飛行士は、異なる国・文化の人々と一緒に目的を果たすには、
やはり、きちんとコミュニケーションを取るのが重要ということを言っていました。
佐々木監督も、女子選手を指導していくに辺り、
日頃のコミュニケーションは重要と言っていましたね。
なるほどと思いました。
いやぁ、あっという間の2時間でした。
最初、受付でイライラしましたが、中身は面白かったです。
最後に、お土産
若田宇宙飛行士がCommanderを務めたミッションのミッションパッチ(シール)
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若田宇宙飛行士をゆるキャラ化したフォルダ
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良かったです!
若田光一宇宙飛行士 国際宇宙ステーション(ISS) 長期滞在ミッション報告会案内HP
http://www.mediatelier.com/rep_wakata/