ababa ...ひびのおたけび

CRPS・脊髄損傷…
病は体の自由を奪い痛みで蝕む
それでも私の心は自由で在り続ける
大空を羽撃く鳥の様に...

運動

2004-08-03 20:00:00 | 日記

訓練校に入校する以前に、通所・入所していた、
長崎県身体障害者更生指導所が閉鎖されるらしく、
先日、現在の入所者及び退所者、職員より郵便がきました。
閉鎖を阻止しようとの働きかけをする為に、
長崎県に対して嘆願書を提出するので、
文章を寄せてくれるようにとの内容でした。
このような、肢体不自由者の更生リハビリ施設は、
受傷し退院したばかりの障害者にとっては、大変有難いものかもしれません。
しかし、私には全面的に閉鎖について反対する気になれないのです。

肢体不自由者更生指導所と謳っているものの、入所者の約9割は、
脳血管障害(脳梗塞)による片麻痺や少数ですが、高次脳機能障害を持つ
中高年で、残りの1割は、その他の機能障害者です。
ここ数年は、1年通しての平均入所者が二十数名で、
県が決めた定員には、はるかに及びません。
男女比は、断然男性が多く、女性は全体の1割にも満たず、
少ないときには0~1人の時もあるようです。
リハビリ内容は、理学療法・作業療法・言語療法・希望によりOA実習があり、
週に数時間は、軽スポーツ・水泳療法もあります。
カリキュラムは、本人の希望・障害の程度・通院日等と
全入所者との調整により決まります。
私の場合は、上肢に何ら問題がなかったので、理学療法にウエイトをおき、
一日2時間は必ず理学療法が出来る時間割にしてもらっていました。

指導職員は、PT・OT・ST 各1名、看護婦1名、
理学療法・作業療法には、補助員が1名、OAの指導員 1名。
この人数で多い時は30名程の入所者を指導するのです、
理学・作業のリハビリは自分自身で行なうしかありません。
しかし、自分の為に行なうリハビリを真面目にする人なんて殆どいないのです。
理学療法の2時間、マットの上でゴロゴロ、ごろごろ、
PTとの一対一の訓練以外は何にもしない、そんな人が大半でした。
やはり、そんな中途半端な気持ちの人は、何年居ようと回復する訳がありません。
無くなると言う現実がやって来て、焦る前に
本当に必要かを考える事も必要だと思います。
どんなに素晴らしい施設、指導者がいようと、
本人の気持ち、頑張りが一番大切なモノの筈です。
実際、社会に出て仕事をしている障害者が
公的なリハビリ施設を利用した訳ではない筈です。
仕事をするにも、歩けるようになるにも、場所や指導者が居たから
出来た訳ではないのです。
本人が仕事をしたい、もう一度歩けるようになりたいと強く思い、
努力したから思いが叶ったのだと思います。
私の意見は、厳しいモノかもしれませんが、
社会に出る事や世間一般の人は、もっともっと厳しいのです。
更生指導所は、基本的には1年、長くても2年間しか入所出来ません。
死ぬまで一生、誰かの保護の下で生活を送る事は出来ないのです。
施設廃止の阻止活動をする事も大事ですが、こういう施設がないのならば、
どういう手段を使い社会に出て行くかを考える事が、
一番大事な事だと思うのですが・・・・・


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