明治の御代、うら若き与謝野晶子は、月明かりのなかで恋人である鉄幹を思いこの歌を詠みました。
「なんとなく 君にまたるる ここちして 出でし花野に 夕月夜かな」
(なんとなく、あなたが待っていてくださる気がして、草の花の咲きみだれる野辺に、うっとりまぎれ出た。今宵は、月明かりがわけても美しい)
「ひだれ髪」 角川文庫本 今野寿美・訳注
それから100年以上の年月がたち、令和の御代に、
皇嗣の宮の、一の姫宮にして将来の帝の姉宮でもいらっしゃる、眞子皇女(まこのひめみこ)も月を題材に歌を詠まれました。
「望月に 月の兎が 棲まふかと 思ふこころを 持ちつぎゆかな」
「望月に 月の兎が 棲まふかと 思ふこころを 持ちつぎゆかな」
歴代将軍屈指の味わい深い画(アンリ・ルソー風な)を描いた3代将軍徳川家光公直筆の兎さん
底知れない闇を抱えた目をした上様直筆の兎さんとの事です。
このお歌の月の兎がどういう意味を持つのか、解釈は様々だと思いますが、時期が時期だけに、多くの国民が全然納得していない、そのままのご結婚には反対しているK氏を思っての歌ではないかと、憶測が多く飛び勝手います。もちろんシロガネはそのご縁組み自体反対です。災厄だからです。
同じく将軍家光公直筆のみみずくさんです。
「あの兎さんはやっぱ、Kさんかしらん」
(そうカモ)ただ姫宮様からにしたら与謝野晶子が詠んだ歌の、こんな風なお気持ちカモ、知れません。
「人の子に かせしは罪か わがかひな 白きは神に などゆづるべき」
(人の子と生まれて異性に胸をときめかせるのは、罪なのでしょうか、汚れない私の腕(かいな)は、神様でなく、やはり生身の彼をこそ抱く為にあると思います)
結句(どうして譲れよう、譲れないという意)
「さて責むな 高きにのぼり 君みずや 紅(あけ)の涙の 永劫(えいごう)のあと」
(恋が罪深いと、どうぞ責めないで下さい。もっと気高いお心で見てくださいませんか。永劫と呼ぶ永い年月、女心は、恋の為に紅い涙を流してきました。恋は苦しいものであるのです。罪深いものでは、ないのです)
「みだれ髪」 角川文庫本 今野寿美・訳注
家光公直筆の「鳳凰」さんです。現在ではピヨピヨ「鳳凰」とも呼ばれております。
「姫宮様は、K氏に一途ですがこの先の事、どう思われているピヨ?」
「恋」をなさるのは、構いませんが、いざ、結婚となると「恋」のままでは、ともに生活できません。いにしへより、「恋」で涙を流した女性よりも、結婚してから涙を流す人の方が多いのです。
「嘆きつつ 独りゐ(い)る夜の 明くるまは いかに久しき ものとかは知る」
(あなたが来ない夜を、嘆きつつ一人で明かす時間がどんなに長いか、門を早く開けてと、おしゃっるあなたにはご理解できないでしょうね)
右大将道綱母(百人一首より)
「うらなくも 思ひけるかかな 契りしを 松より波は 越えじものぞと」
(なんの疑いもなく信じていたのです。末の松山を波が越えることがあるなんて)
源氏物語の紫の上(源氏から明石の君と関係を持ったと知らされた時の歌)
これらの歌はゲス不倫された現在の妻達にもリアルに通じますね。
上村松園 「焰」
そして、こうなってしまう場合もあるのですよ。
姫宮様は、K氏一途(あくまでシロガネの妄想)、「恋のやまひ」ですので、多くの人達が心のそこから望んでいる「破談」なんて思いもよらず、K氏への恋心は、いやが上に燃え上がっていますので、国民には「再延期」という風に知らせます。
姫宮様はひたすらK氏の想いを持ち続けます。こんな感じに、
「見えもせん 見もせん人を 朝ごとに 起きては向かう 鏡ともがな」
(大好きな貴方さま、いつも側で見つめ合っていたい、朝起きて向かう鏡のように)
和泉式部
やがて、遂に姫宮様が心より待ち続けた白馬に乗った「王子」様が迎えにきました!!!(災厄です!)
アニメ「赤髪の白雪姫」の白馬のゼン殿下
恋する眞子内親王殿下の瞳に映る白馬の「王子」様
世の人達に白い目を見られながらもノコノコとアメリカよりお迎えに上がった鈍感「王子」様。
上の絵はシロガネの目には、こう見える姫宮様の白馬の「王子」様です。(室町時代作・鼠の草子)より
しかし、姫宮様のイメージは、以下のこんな感じかも知れません。(あくまでもシロガネの妄想ですのでしからずご承知下さい)
アニメ「革命機ヴァルヴレイヴ」 第18話より
リーゼロッテ
「どうして・・・・・」
リーゼロッテ
「どうして!」
エリエルフ(ミハエル)
エリエルフ(ミハエル)
「3年前とは、違う・・・・あなたの為に道を造った」
エリエルフ(ミハエル)
「あなたを守る為の国を手に入れた」
リーゼロッテ
「あ・・・・・」
エリエルフ(ミハエル)
「リーゼロッテ・・・・」
リーゼロッテ
「ミハエル・・・・」
エリエルフ(ミハエル)
「俺に、さらわれてくれ」
リーゼロッテ
「・・・・・・あ!」
あくまで、イメージですので。誤解なさらないで下さい。
あくまで、イメージですので。誤解なさらないで下さい。
そんなこんなで、マスコミは二人は、「純愛を貫いた」と大いに宣伝したりしまして、とうとう、姫宮様とK氏は、結婚することになってしまうという、災厄な事態となりました。秋篠宮皇嗣ご一家に心を寄せ、姫宮様の行く末を本気で、心配する人達は大いに嘆き哀しみました。
いったい何の因縁で、こんな、災厄なご縁組みを見る事になったのだろうかと呆然自失する人もいるはず・・・・。
もちろん、喜んでくれる人達もいました。特に秋篠宮皇嗣家が嫌いな人達は。(別の意味デネ)
ご婚儀で、多くのお見送りの人達にお手を振られる姫宮様。(あくまでイメージです)現実にこの災厄な事態になってしまったこの時、どんなお顔を国民にお見せになられるか、全くもって想像もできません。
姫宮様も世の人達の反応は、当然分かってはおりましたが・・・・・
「人の身も 恋にはかへつ 夏虫の あらはに燃ゆと みえぬばかりぞ」
(せっかくこの世に生まれて来たのに、恋の炎に身を滅ぼしてしまった。まるで炎のなかに燃え尽きる夏虫のように・・・・)
和泉式部
盛大な姫宮様のご結婚式です。花婿さんと「お母様」の姿が、とても印象的ですね。
とっても幸せそうな花婿さんと、長年の想いがかなったとはいえ、いざこの時になって、今後に少しの不安を覚える姫宮様・・・・のように見えます。
ご婚儀の翌朝の事
19世の上流社会のサロンで大絶賛された
「ヴィーナスの誕生」
「ながからむ 心も知らず 黒髪の 乱れてけさは ものをこそ思へ」
(長くは変わらないお心かも知れませんが、あなたが帰った今朝は、寝乱れ髪が乱れているように、もの思いに沈んでいます)
待賢門院堀川(百人一首より)
姫宮様とK氏の結婚特番を見る、とある視聴者。
(皇室は、もうダメだと考えた)
K氏の家は、姫宮様に相応しいほどのお式を挙げるほどの金銭的な余裕は、ありません。あったら、こうもゴタゴタが長引かないでしょう。
それでも「お母様」は、なんとかしようと、奔走はしますが・・・・・
しかし結局上手は、ゆきませんでした。
「皇室で何とかして頂けませんか!!」
と、泣きついたとの事で、皇室(本金は国民の血税♥️)から大部分を用意する事になったと言います。
全ては、・・・・・かも。あくまでもシロガネの妄想ですので。
家光公直筆のみみずくさん
「こうなる事は、みんな予想していましたよ。内親王殿下のご婚儀の時の相手側の金銭的な事、将来的な事、国民の信頼感等、それらに相応しい夫でなければならないと、きちんと姫宮様に教えてこられなかった皇嗣家にも問題がありましたよ。厳しいけどもこれが現実デス。」
(あくまでも、災厄な事態になった時の場合のシロガネの妄想です)
姫宮様と結婚出来たことでK氏も、最愛の「お母様」も念願の上級国民になる事が出来ましたので、大層嬉しく思ったというの事です。
姫宮様とご結婚のあと、K氏は「鈍感力」(自分中心の)と姫宮様の夫としての立場をフルに発揮します。そして、当たり前のように、姫宮様からも引き出せるものは全て引き出し、あまつさえ、相当な無理なことも、皇嗣家にも要求します。もちろん皇嗣家は頑として撥ね付けるのですもが、K氏は鈍感ですのでそれが理解出来ず、とんでもない暴言をします。
「皇嗣妃殿下は、外国育ちでなんで、日本語が理解出来ないんですよ」
と・・・・「お母様」等にぼやいたりしました。それが何故か!自然に世間に伝わったりしましたので、そんな風でしたから、ますます皇嗣家とは、仲が悪くなってしまいました。(最も、もともとから距離をおいていらっしゃたのですが)
その事を姫宮様が、どう思っていらっしゃるかはK氏は全く理解せず、しかしながらその一方で、一生懸命、「お母様」の為、家族の為に頑張ります。
4代将軍徳川家綱公直筆の親子の鶏の画
ご家族、多くの国民から理解を得られないまま、K氏への一途な思いで無理を重ねてK氏と結婚をしてしまいましたので、姫宮様も意地が有りました。世間に認めてもらう為にも、子供達の教育にも失敗は許されないと、厳しく育て上げてゆきます。
上の画の「親鶏の厳しい目付」をご覧下さい。しかし、相変わらずのK氏の自分中心の「鈍感力」を発揮し、それを姫宮様はただ、ひたすらずっと耐えてきましたが、年月と共に、段々と心身共に疲れ果ててゆきます。例えば、こんな風に・・・・・。
お心にだんだんと闇が・・・・・
上村松園が、実際に精神病院へ行き、患者の表情をリアルに写生して描いた、名作 「花がたみ」です。(実際には、恋に狂った女性の像です)
やがて、姫宮様のお心は、
もう、お心は耐えられないほどになってしまい・・・・・
そして・・・・とうとう・・・・・姫宮様は、こうなってしまったのです。
いったいこれから姫宮様は、いったいどんな運命を辿るのでしょうか?(あくまでもシロガネの妄想ですので) その3に続きます。