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作者不詳
『光る君へ』を書かなければならないのに、何時も4Kで録画してから見るのになんと言うことを・・・・ダビングするするつもりが、消去ボタンを押してしまいました。NHKの再放送で見るつもりです。
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三笠宮百合子大妃殿下の御容体が、いよいよお悪くなられて、彬子女王殿下を始め皇族の皆さま、お見舞いに行かれているご様子。信子妃殿下は行かれているのでしょうか??まだご健在なのにと、縁起が悪いとお思いでしょうが、人はいつかはその時が来るものです。
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大正・昭和・平成・令和と様々な事があっても生き抜かれた大妃殿下です。
その間にご夫君の三笠宮殿下を始め三人の親王方、今年は裏千家のお孫様まで亡くされてしまいました。
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木村武山
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大妃殿下はご立派なお方だというのに、
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何の前世の報いなのか、長寿を全うすればそれだけ近しい人々が自分よりも世を去るのは習いです。しかし、余りに惨いものだなと思っております。
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作者不詳
・・・・只今は静かに涅槃に旅立たれることを祈っております。
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貞明皇后がお住みになられる赤坂大宮御所を参内された高木百合子姫。
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ご婚約が決まってからの特集記事
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この振袖や帯は現在でも残っているのでしょうか。無事に戦災を乗り越えて現在でもお孫様の女王殿下方に伝えられていると良いのですが。
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昭和16年にご実家の高木家から宮家に上がられる百合子姫。
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お仕度の時にはもう・・・・
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涙が止まらなくって仕方がないなかったという18歳の百合子姫。でも出発の時には涙も止まり心が定まったと語っていらっしゃいます。
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当時のアナウンサーの言葉
「高木百合子姫にはおすべらかしの大髪に、お檜扇の装いも一際美しく、ご親族その他のお見送りのうちをご実家からご順路、宮城へ参入されました」
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貞明皇后のお心遣いで貞明皇后ご所持の五つ衣を直用された百合子妃殿下。妃殿下に贈られたのです。
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実物です。
ところで百合子妃殿下は三笠宮殿下のお妃に選ばれたのは貞明皇后だというのが定説です。でも何故百合子様が妃殿下に選ばれたのかは妃殿下ご自身も分からなかったようで、何故自分のやうなものが・・・・と不思議に思い、貞明皇后に伺ってみるつもりが突然薨去されてたいには分からずじまいとなってしまいました。
しかし百合子妃殿下を三笠宮妃にと決められたのは、実は昭和天皇なのです。これは田島日記に、昭和天皇御自身が語っておられます。
田島『拝謁記』1949年2月21日
昭和天皇◆三笠さんのご結婚は最初は私に関係なく、大宮様は仰せ通りになっておられた。最初松平斉光男爵の娘の話があり、それが辞退の後、学習院通りの前で会った女子《細川護立侯爵の娘細川泰子》を貰いたいと神がかり的な変なことがあり、大宮様は三笠さんの御意志通りであったが、『百合子妃の時は私が骨折ってできたのだ』
どうも三笠宮様には一目惚れした相手がいたらしいのですが、それがどうも要領を経ず、変な相手が妃殿下になられると困るので、百合子様が学習院でもとても優秀な生徒であったので、そのことを貞明皇后に話されて、百合子様を妃殿下となさったそうなのです。
「百合子は私が骨を折ってできたのだ」と語るのは昭和天皇談。
1949年12月9日
田島長官◆恋愛結婚とか見合い結婚とかいうのは皇室について如何にお考えでいらっしゃいますか。
昭和天皇◆恋愛はとてもで、三笠宮くらいがちょうどよいと思う。
大宮さんは三笠さんの言いなりで、細川の娘《細川護立侯爵の娘泰子を広幡大夫が「お顔が」と言ったが、わたしは御顔より照ちゃんと《照宮成子内親王》と同級で叔母様になる人が照ちゃんと同級ではと思って私は反対し、百合子妃は私が推薦したのだ』
昭和天皇が推薦した百合子妃殿下を貞明皇后が可愛がるわけです。
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ご成婚の時の三笠宮両殿下。妃殿下の真珠のヘアバンドは貞明皇后のお心遣いで身につけたそうです。
貞明皇后が戦時中「お上を置いて東京を離れるわけにはいかない」と言われて、ガンとして東京を離れなかったのは有名な話です。原某氏がオカルトめいたことを書いてそれが定説となりつつありますが、シロガネは違う考えを持っております。
実は百合子妃殿下は当時一歳の長女の寧子内親王殿下も赤坂御用地にいらっしゃったのです。宮邸も焼かれて防空壕暮らし。しかも第2子の寛仁親王殿下を身籠っておられたのです。最初は箱根に疎開されていましたが、丹奈トンネルが破壊されたら、もう東京には戻れないと聞かれた妃殿下は内親王とご一緒に死ぬなら親子共にと東京に戻って来たのです。
どうもその行動が貞明皇后の心に火を付けてしまったらしく、そのうえ百合子妃殿下は高木家という武家の出、貞明皇后は九条家の公家の出身。かの佳人で有名な九条武子夫人の父君は「九条家の女は皆女傑だが男はそうじゃない」と言われるほど、九条の姫君達はしっかりもだったとの事。
貞明皇后のあの勝ち気な気丈としては、身重の嫁と可愛いい孫を置いて、自分だけ安全な軽井沢へ疎開するなんて、考えもしない事ですし、ましてや百合子妃殿下はまだ妊娠初期。秩父宮妃勢津子殿下が2・26事件の時、無理をして汽車に乗ってそのせいで流産してしまいましたから、自分が疎開したら、今度は百合子妃殿下の疎開が話題になるのは当然の事。自分に気を使ってまだ妊娠初期の身体で、軽井沢まで長い汽車に乗って流産でもしたらと、思うととても貞明皇后ご自身だけ疎開なんて出来ない心持ちだったでしょう。
ましてや百合子妃殿下は昭和天皇が自ら選ばれた大切なお方様
貞明皇后はとても厳しく、お嫁様方にもとても厳しかったと言いますが、香淳皇后は久邇宮家のご出身。勢津子殿下は会津松平家、喜久子妃殿下は徳川慶喜家出身でお母上は有栖川宮家出身で宮家ただ一人の姫宮。
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有栖川宮実枝子女王
百合子妃殿下は高木家という小大名の出身。其々生まれが全然違う。同じ公家の出身がいないのです。
貞明皇后は香淳皇后に対して、凄く遠慮していたと言いますが、他の妃殿下方もやはり生まれも育ちも違いますから、やはりかなり気を遣っていたのではないのでしょうか?
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作者不詳
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ましてや勢津子妃殿下や喜久子妃殿下はお子様が誕生していない状態。妃殿下に対して、妬みや嫉妬が生まれないように心を砕かれたのだとおもいます。
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松岡松丘《道成寺》
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百合子妃殿下はご結婚して3年後には内親王がご誕生。そのうえ早々と第2子を懐妊。それを他の妃殿下は内心どう思っていらしたか、口では何にも言われなくとも、聡明な貞明皇后はやはり其々に思う事を見抜いていたのでしょう。
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上村松園《焔》
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お姑さんとしての貞明皇后はお姑様らしい態度で接していても、本当はかなり気を遣っていらしゃたのではないでしょうか。兎も角、貞明皇后の願いは香淳皇后始め四人のお方が仲良く支えあう事。
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菊池契月《供燈》の一部
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貞明皇后が戦後に軽井沢に行かれるのですが、それは百合子妃殿下が安定期になってからです。それを見届けての軽井沢行きです。その後追いかけるように三笠宮ご一家も軽井沢に行かれます。
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