http://www.nhk.or.jp/kininaru-blog/84864.html
ことばおじさんの気になることば
2011年6月 9日(木)
震災から2週間がたった被災地で『がんばっぺ気仙沼』の貼り紙をみました。
被災した方が自ら書かれたもののようです。
『がんばっぺ』は北関東から東北地方にかけて広く使われる方言。
今、被災地では、自分に対して、仲間に対して、自分たちのことばで、
復興に向けてのメッセージを発信しています。
『気仙沼を元気にさせっぺね。みんなでがんばっぺな!』。
このメッセージは気仙沼市の印刷会社5社が共同で発行した
【気仙沼復興マガジン】 にありました。
印刷会社も津波の被害にあい、多くの機械が浸水しました。
それでも、何かできないかと、被災したお店や企業の再開情報、
復興イベントのお知らせなどを掲載するフリーペーパーを発行
しようと思いたったそうです。
代表の阿部さんは、「いつも使っていることばで表現することは、
より元気にさせる力があると思う。
他人行儀なことばよりも、自分たちが頑張るんだという気持ちを表した」
と答えてくれました。
復興マガジンには「少しずつ」という意味の『すこっつずつ』と
いう文字もあります。
まだまだ営業再開できないお店も多い中、
少しずつでいいから一緒に参加してほしいという気持ちを込めたそうです。
『おだづなよ!負けてたまるか!』は、
気仙沼のまちづくりサークルのメッセージです。
代表の小山さんによると『おだづなよ』は「ふざけるな」という意味。
今の状況への憤りややるせなさ。
それでも、負けてたまるか。前に進もうという思いがメッセージに
込められているそうです。
その土地で暮らす人には、「ふざけるな」より『おだづなよ』のほうが、
思いが伝わる。普段使っている日常のことばだからこそ、復興に向けて、
人々の心を結びつけ力となるのかもしれません。
ことばおじさんの気になることば
2011年6月 9日(木)
震災から2週間がたった被災地で『がんばっぺ気仙沼』の貼り紙をみました。
被災した方が自ら書かれたもののようです。
『がんばっぺ』は北関東から東北地方にかけて広く使われる方言。
今、被災地では、自分に対して、仲間に対して、自分たちのことばで、
復興に向けてのメッセージを発信しています。
『気仙沼を元気にさせっぺね。みんなでがんばっぺな!』。
このメッセージは気仙沼市の印刷会社5社が共同で発行した
【気仙沼復興マガジン】 にありました。
印刷会社も津波の被害にあい、多くの機械が浸水しました。
それでも、何かできないかと、被災したお店や企業の再開情報、
復興イベントのお知らせなどを掲載するフリーペーパーを発行
しようと思いたったそうです。
代表の阿部さんは、「いつも使っていることばで表現することは、
より元気にさせる力があると思う。
他人行儀なことばよりも、自分たちが頑張るんだという気持ちを表した」
と答えてくれました。
復興マガジンには「少しずつ」という意味の『すこっつずつ』と
いう文字もあります。
まだまだ営業再開できないお店も多い中、
少しずつでいいから一緒に参加してほしいという気持ちを込めたそうです。
『おだづなよ!負けてたまるか!』は、
気仙沼のまちづくりサークルのメッセージです。
代表の小山さんによると『おだづなよ』は「ふざけるな」という意味。
今の状況への憤りややるせなさ。
それでも、負けてたまるか。前に進もうという思いがメッセージに
込められているそうです。
その土地で暮らす人には、「ふざけるな」より『おだづなよ』のほうが、
思いが伝わる。普段使っている日常のことばだからこそ、復興に向けて、
人々の心を結びつけ力となるのかもしれません。