横浜27団ローバー隊

ローバー隊の現スカウトや近況とOBとの連絡所

戦争の話     小山

2006-08-14 00:27:27 | 投稿

先日、戦争関係のテレビ番組の中で、

女子アナが、1945年8月15日の天皇陛下の肉声の入った玉音放送(ぎょくおん放送)のことを、ある男性アナウンサーが伝えた「たまね放送」と報道したらしい。

私は、このブログの中で戦争や靖国問題を論議する気持ちはない。でも戦争について、もう少し最低の知識を持ってもらいたい。

私は、4人兄弟の末子だが、戸籍では7人兄弟になっている。そう1、2,3番目までの兄や姉たちは、戦中戦後のどさくさで病死している。

父は長崎の原爆投下時には、隣の佐世保造船所にいて助かった。配属命令で長崎へ向かう計画もあったらしい。

親族では、外地で(満州や東南アジア領域)戦死した軍人もいる。今でもことあるごとに、話を聞かされる。銃弾で撃たれて負傷された経験の中学時代の体育教師にも出会った。授業中に大きな負傷した跡を僕らは見てしまい、なんとも言えない恐怖と悲しさを抱いた。

九州の小学校時代の給食は、卒業するまで脱脂粉乳(だっしふんにゅう)であった。戦後、食料不足からアメリカが豚の飼料として保管していた脱脂粉乳を日本の子供達に提供してくれたのだ。時がたっても私は、脱脂粉乳のことをスキムミルクなどと、お洒落な言い方は決してできない。

29年産まれの私ですら、戦争の怖さをこのような形で知っている。スカウト諸君の親族の中でも、戦中派の方がいらっしゃると思う。ぜひ肉声で聞き、本やDVDで知ってもらいたい。