横浜27団ローバー隊

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努力と成績

2007-01-31 01:40:28 | 投稿

世論調査で、支持率70数%まで上昇した宮崎県の新知事‘そのまんま東こと東国原’知事。就任たったの一週間で、すでに芸人であったことを忘れさせるほど一生懸命なまなざしと行動に我々は吸い込まれる。このまま、懸命さで任期を全うすれば、また再任されるだろうと楽観視している。たとえ政策で功績を残さなくても。と、同じ宮崎県出身の私が信じている。

昔、一流のプロゴルファーのセベ・バレステレロスのテレビCMが流れたことがあった。ストーリーはというと、彼はスペインの貧しい村で生まれ荒地に育った。小さいころからこの荒地で練習をして鍛えた。だから後年‘ラフのバレステロス’と異名をとった。こんなセピア色のCMだったと思う。

この日本で流れたCMを見た欧米のマスコミ関係者たちがびっくりしたらしい。というのも、どうもこのCMは、欧米では、まったく流さないタイプのCMらしい。そもそも生い立ちまでさかのぼることと今の彼の成績とは無関係であるというのが理由だったらしい。過程より結果の成績であると言うのだ。

確かにどうも我々日本人は、ハンディを持ったほうの人間をひいきに見る傾向がある。お金持ちで英才教育を受けたアスリートとバレステロスのような人間を比較すると明らかだ。同じ成績であっても過去の人生の中で苦労話や逆境のエピソードを持つほうに好感を持つのではないだろうか?確かに、がむしゃらに努力していながらも成績の上がらない人間に対して日本人は、寛容な同情で迎えてくれる。

これに対して成績重視の欧米人の評価は、日本人にとってこよなく厳しい。だけど成績だけを評価してくれる平等さを持っている。どんな人生であってもどんなハンディであっても受け入れてくれる。同じ成績の集団に対しては、たとえ身体的ハンディの持ち主がいようとも平等な評価をするのだ。

若い人よ、夢を必ず持ち、夢の実現に近道せず、かなうまでは向かっていこう。成績は最後にくるのであって、まして人生のゴールは、高校入試や大学の難易度でもなければ会社のネームバリューでもないのですから。

本当に人生のゴールは、ずっとずっと先ですから。