aCappella好き♪

湊かなえ「母性」




gooブログで書くようになってからというもの、
使い方に戸惑うことも多かった。

スマホで記事を読むと(PCの時もそうなのか?)最後に
同じカテゴリで書いた一覧が表示されるらしい。
最初はそれに気づかずに、
ブロ友さんの、それが昨日のものだと思い込んで
いくつも遡り、時にはコメントしたりもして・・・
実は相当昔の記事だった、なんてこともあって
ブロ主さんを戸惑わせてしまったかもしれない(笑)

自分のブログを読んでいると、
最後に表示される「同じカテゴリで書いた記事」が
身に覚えがないくらい古いものだったりするので
どれどれ、何を書いていたのか~と気になって
つい、読んでしまうのは、楽しい作業。
前に使っていたヤプログでは、こういうことはなかったと思う。

その、楽しい作業で見つけたmayuさんのコメント。
そこでおススメされていたのが
湊かなえ「母性」だった。

読んでみまーす、と返しているのに、
読んだ覚えがない(笑)

こんな時期だから、図書館は予約した本しか受け取れず
本棚から選ぶ、が出来ない今だからこそ、
こうしてご縁があった本たちを
検索で予約して、取り寄せた。

普段あまり本を読まない私には、わかりにくいと感じた。
読み終えて、ふと気になったのは・・・

冒頭に出てくる、転落した女子高生は誰だった・・・?ってこと。

読み進める間中、彼女はずっと
主人公のひとりである「わたし」だと思い込んでいたというのに
結局、物語の終わりに、その人は
首つりで未遂に終わることになったのだった。

そして居酒屋「りっちゃん」で国語教師と食事をする
「私」でも「わたし」でもない、高校教師の存在。
・・・ただの、新聞を読んだ第三者?
私の勘違いの原因は、
この人物が男性であると思い込んで読み進めたこと。
途中、女性だっただとわかるヒントはあったのに
・・・読み飛ばしていた!

(そこが、本好きとは言えない私のダメなところ。
あいまいに感じることがあったとて、
早く読み終えたいばかりに、全部すっ飛ばして
ナナメ読みしてしまうのだ)

結局、最後まで読んでから謎に気づき、
もう一度パラパラと改めて読み返してみたのだった。


「母性」について、か。

私は普通に生きてる人間なので
ありきたりなことしか感じず、
「そんなもんだ」と思われてることを経験して来たに過ぎない。
(いや、「普通」こそが難しいのだと、
この頃になってわかるんだけど)

前にも書いたけれど
理想の家族なんてない、みたいな本が売れたり
家族に愛があるのは当然、というのは幻想だとか
世の中でよしとされてきたことが覆されるたび
私はずっと悲しかったし、
「ここにあります!ワタシは幸せです!」と言いたかった。

もちろん「今だけ」かもしれない。
これからどんな試練がやってくるのかわからないし。
私のしあわせなんて、偶然の積み重ねで
いつ揺らぐとも限らない不安定なものかもしれない。
それでも、

「ない」と誰かが言い切ることで
「そうか、ないんだ。自分は間違ってなかった」と思う人が
ある意味救われるのと同時に、失望感を持つのを危惧する。

私が育った家は、昔ながらの日本の父、が威張ってて
(父は、大人になった私が思うに、立派な人だったが
大きな声で母を叱る姿が恐ろしく、子供の頃はまともに
口も利けない関係だった・・・それでも愛されて育ったことは
今ならわかるのだけれど)
早く、この家を出たいと思いながら結婚した。

大切なものは家族です、と誰かがいうたび
自分はきっと違う、と感じたし
そんなのあるの?と偽善を疑った。
だけど今は、ほんとうに、心から言える。
私の一番大切なものは、かけがえのない家族。
それを、嘘だと、虚構だと世の中に刷り込まれるのは
なんて悲しいことだろう。
アナタはそうかもしれないけれど、
ワタシは違うから。

幸せは、偶然だけがもたらすんじゃない。
手に入れるには、努力が必要なんだ。
ただ、何をどうすれば?
それを子供に伝えてあげたい。
子供の子供にも伝えてあげたい。
・・・この本のテーマに、そんなことが隠れてる気がする。

一つの出来事を、どう受け止めるか。
同じ感性や価値観を持った人ならば、答えは似てくる。
真逆な人なら?
どうしてそうなる、という結論を導き出すだろう。
(時折このブログに出てくる「身内」の存在も
まさにそうだから、身につまされる)
おのおのが出した答えによって、
その後の運命が変わるとさえ思えるけれど
結局それは、その人自身が選んだことなのだ・・・
「母」として出てくるルミ子の人生は
私の目には悲しく映るけど、それも彼女の生き方。
いくらでも変えられたと、読みながら思った。
だけど、それをしないのが彼女なのだと。

一度読み終えて、謎が残って、
ネットで検索したときに
好きではない、わかりにくい、と書いている人がいた。

こんな有名な作家さんでさえ、
そんな感想にさらされるのだと知り

素人細工の作品たちが悪評だとて
気にすることはないのだ、と思った。
人はどうあれ、自分が良ければ、自信を持っていい。
ものの良しあしなんて、
選ぶ人が感じるそのままでいいんだ。

・・・なんて、あらぬことにリンクするクセがある私(笑)
今日もまた、ほぼ本題から逸れている
私の読書の記録でした。

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