aCappella好き♪

「まどろむ夜のUFO」角田光代

図書館で二冊借りてきて、一挙に読んだ。
選ぶ時に迷ったので、
プロフィールを参考に、とりあえず受賞作を。


「まどろむ夜のUFO」

私にも弟がいるけれど
成長するにしたがい、ビミョウな距離になるとこなんか
とてもよくわかったし
でも、どちらかというと長男や次男を思い浮かべつつ
読んだような気がする。
殺人も不倫もないところが、私好みと言えばそうだけど
UFOとか前世とか、説明できない不思議な現象が
やっぱり「現実」っぽくなくて
そういう、小説の「現実っぽくなさ」に
いつも白けてしまう私の割には、楽しく読めた。

・・・しかし、若い子がわからんわ。
この子らの「まったり感」は、
私のソレとは絶対に違うと思う。
ウチの子たちも、こんな思いを隠して
親と接してるのかな・・・・なんて
「そんなはずない」と思いながら、読んだのだった。



「もう一つの扉」

部屋をシェアしてる女の子の話。
そう親しくもない相手の子が、突然消えて
その子の知り合いという男が訪ねてきた・・・・。

この子も、不思議。
どうして小説って、何もかも不思議なんだろう?
その「不思議さ」が、居心地悪くて
私は本が嫌いなのかもしれない、と思う。

・・・面白かったけどね。



「ギャングの夜」

小説って、
ストーリーに起承転結があるんじゃなかったっけ?
漫画家を目指してた頃に読んだ入門本に
「必ず入れること」って書いてあったけど・・・・
どうもこの人の本は、違うらしい。
読み終わった後に、それなりの
メッセージを感じることは出来るんだけど
「それで?」って、言いたくなるほど
続きがある気がしてならない。
小説も、登場人物の日常だから
それはそうなのかもしれないけれど・・・・。


角田さんの、文章が好き。
しっくりくる。
他の作家さんを読むといつも
書き手の「クセ」が気になったりするんだけど
年代も近いせいか、もしかしたら自分の文章と
ちょっと似てるのかも、なんて思うのだった。

ネットで角田さんのエッセイを見つけた。
小説じゃない、「素」の角田さんが
ますますもって気に入った。
コチラでどうぞ。

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