母の日にカーネーション

母の日にカーネーションを贈る習慣はキリスト教会から始まった事を知る人は少ない。今から100年ほど前、アメリカはウェスト・ヴァージニア州に住むアナ・ジャービスという女性が「亡き母を追悼したい」という想いから教会にカーネーションを飾り追悼会を行った事がそのはじまりであるという。そうして全米へと広がっていった母の日は母への感謝だけではなく、この地上にその母を与えてくださった神への感謝の時でもある。旧約聖書のルツ記には夫も息子も亡くしたナオミという女性に、その息子の妻であったルツが『あなたの行かれる所に私も行き、あなたの住まれる所に私も住みます。あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です』(ルツ記1章16節)とすがりつく場面がある。しゅうとめへの義理の娘からの愛が描かれているこの箇所に、たとえ耐え難い失望であったとしても愛にはそれを覆う力があることを知る。そしてそれはイエス様誕生へと続いてゆくのです。
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