朝の満員電車は精神状態にはよくない。ただでさえ息苦しい電車の中でマスクをつける人々の表情はいらいらしている。ソーシャルディスタンスなどあったものか。座っている自分の横に変なババアが割り込んで座り込む厚かましさだけが現実だ。
都会というところは元来が狂っている。人工世界は、反自然主義の神の摂理に贖う都会人の悪らつである。マスクを着けようがつけなかろうが、右向け右のスマホ族には、正邪の判断はもうつかなくなった。
都会の近代人は、元来が狂った目的の中で不幸になっている。

存在が証明されないツチノコに、大量のうまい餌をくれているような政治と国民生活である。蓄積されるのは精神疲労だけで、蓄えるものは一切ない。つまり、滅びをわれわれは苦しみぬいているだけだ。想像の喜びも生産性もない。
くだらない国である。