高松のスポンジ DON

高松で社会人3年目を送る人の日記
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インド一人旅 2日日その1 「さっそくインド人に騙されそうになる」

2013年03月28日 23時00分54秒 | インド一人旅!2012秋

 2012年9月23日。デリーで迎えたインド一人旅2日目の話。

 朝8時に目が覚めた。部屋には窓がないし時計もアナログだったから、「まさか夜8時まで寝たか!?」と思ったけど、ちゃんと朝8時だった。

 さあ、外に出てみよう。


↑ 泊まったホテル“HARI PIORKO”(ハリ・ピオルコ)


↑ 初めてのインド街歩き。快晴!

 人とモノとゴミでごちゃごちゃしとる。発展途上国にいる感じがする。そして暑い。35度くらいあるぞ。

 歩いていると、さっそくインド人に「ハロー!」と声をかけられた。「は、はろー!」

インド人「どこから来たの?」
ぼく「大阪!」(本当は高松だけど、高松知らんでしょ。)
インド人「Welcome India!! 日本は津波で大きな被害を受けたと聞いたよ。私は日本が津波の被害から立ち直ることを祈っています。」
ぼく「どうもありがとう。」

 ・・・と、ここまではいい人だったけど、ここから話がおかしくなってきた。

インド人「どこ行くの?」
ぼく「ニューデリー駅!」
インド人「今日は日曜日だからニューデリー駅は閉まってるよ!」
ぼく「・・・。(んなわけねーだろ!)」

 日曜日に駅が閉まる訳ない。ここで、コイツちょっと怪しいと思った。

インド人「DTTDCという旅行会社は知ってる?国が認める良い会社だよ!」
ぼく「DTTDC?知らない。」
インド人「ならば紹介してあげるよ!ついてきて!」
ぼく「・・・。」

 ここではっとした。「地球の歩き方」で、ニューデリー駅周辺でインド人に声をかけられて旅行会社に連れて行かれ、高額なツアーを組まされる被害が多発しているとの記事を読んだのを思い出した。

 本物のDTTDCは街で勧誘なんてしない、とのこと。これは詐欺に間違いない!

ぼく「No,Thank you!」
インド人「なんで?良い旅行会社だよ!」
ぼく「No,Thank you!」(不愛想に)
インド人「いいところだってば!」
ぼく「No,Thank you!」(相手の目も見ずに)
インド人「いいからついて来いって!」
ぼく「No,Thank you!」(棒読みで)

 このインド人、ものすごくしつこい。「No,Thank you!」を何回言ってもずっとついてきて、僕を旅行会社に連れて行こうとする。だんだんイライラしてきて、無視して逆方向に歩き始めたら、ついて来なくなった。ふう。


↑ ニューデリー駅から伸びるメイン・バザールという通り

 再びニューデリー駅に向かって歩き出すと、また別のインド人に声をかけられた。

インド人「Hello! My friend!」
ぼく「は、はろー。(こいつ、調子いいな。)」
インド人「どこから来たの?」
ぼく「大阪!(本当は高松だけど)」
インド人「どこへ行くの?」
ぼく「ニューデリー駅。」
インド人「DTTDCって知ってる?」
ぼく「・・・(また出たよ)No,Thank you!」

 このインド人も、「No,Thank you!」を何回行っても「DTTDCは信頼できるよ!」「そっちじゃなくてあっちだよ!」「ガイドブックにも載っているよ!君の持っているガイドブックを見せて!」とあきらめずに説得しようとしてくる。商魂たくましいというかなんというか・・・。

 また逆方向に歩いてなんとか逃げ切った。そんなことをしているうちに方向がわからなくなり、道に迷った笑。「ここどこや・・・。」

 暑い中歩き回ってなんとか宿泊しているホテルにたどり着き、振り出しに戻った。「ニューデリー駅が遠い・・・。地図では徒歩10分で行ける距離なのに・・・。」

 それでもめげずに歩き、声をかけてくるインド人には「No,Thank you!」を連呼して振り払い、なんとかニューデリー駅にたどりついた。


↑ ニューデリー駅


↑ 列車の発着を知らせる電光掲示板

 駅舎内はインド人でいっぱい。チケットを買うと思われる窓口には長蛇の列ができている。

 さて、明日のデリー~アーグラー往復切符を買おう。外国人専用オフィスが駅舎の2階にあるらしい。駅構内に入ってすぐに、「外国人はこっち」の看板を発見!


↑ 「外国観光客は2階へ」の看板


↑ 右奥のドアがオフィスへの入口

 騒がしい1階と対照的に、外国人専用オフィスは閑散としていた。専用の用紙に乗る列車の行先、時間、パスポートのナンバーなどを記入して不愛想なおっちゃんがいる窓口に持っていくと、あっさり翌日のニューデリー~アーグラー往復切符が買えた。

 それから4日後のバラナシ→コルカタの片道切符も買った。これで一安心。これでタージ・マハール行ける!コルカタにも行ける!

 バラナシ→コルカタは夜行列車で、1Aという一番いいクラス(エアコンつき個室)の購入を試みたけど、すでに売り切れで3A(エアコン付き3段ベッド)が買えた。まあ、エアコン付きでよかったよかった。値段は820ルピー(=約1200円)。14時間も乗るのに安すぎないか?

 時刻はもうお昼前。朝ごはん食べてないから腹減った~。おいしい昼ごはんを食べよう。やはりインド料理を食べたい!


↑ ニューデリー駅から延びる大通り。「ブッブブー!」とクラクションがすごい!

 ニューデリー駅から20分ほど歩いて「コンノート・プレイス」というショッピング街に到着。円形の建物の中にはレストランやブランドショップなど、たくさんの店が入っている。


↑ コンノート・プレイス


↑ マクド発見!

 「地球の歩き方」を見て、“Embassy(エンバシー)”という名前のレストランに決定。700~800円でおいしいインド料理が食べられるらしい。なかなかの高級レストランらしい。

 地図を見ながらレストランを探していると、またインド人に声をかけられた。

インド人「ハロー!どこ行くの?」
ぼく「は、はろー。『エンバシー』というレストラン。」
インド人「いいレストランだね!コンノート・プレイスはAブロックからNブロックまであって、今いるのはBブロック。『エンバシー」はDブロックだからこの角を左に曲がった先だよ!』
ぼく「どうもありがとう!」

 すると、そのインド人は旅行会社を紹介することなく、笑顔で去って行った。いい人だった。

 いきなり騙されそうになって2日目にして早くもインド人に不信感を持っていたけど、皆が皆旅行会社の回し者ではないんだな。そりゃそうか。

 そして、レストラン「エンバシー』に到着。


↑ レストラン「エンバシー」

 中はきれいなレストラン。冷房がよく効いていて涼しい~。富裕層と思われるインド人でたくさん。


↑ きれいなレストランだな。

 メニュー表見て、チキンケバブとラッシーを注文。まもなくラッシーがやってきた。


↑ ラッシー

 ラッシーうまい!甘いヨーグルトの味。暑い中歩いてきたから冷たくてうまい!

 そしてチキンケバブがやってきた。


↑ チキンケバブ

 チキンはおいしいけど、周りの野菜は独特の香辛料の香りがして、ちょっと苦手だった。この後も何回かこの香辛料に出会って、「うわ、これ苦手。」を繰り返すのであった。


(つづく)


~インド一人旅(2012年9月22日~30日)~
旅が始まるまで
初日  「いざ、デリーヘ!」
2日目その1 「さっそくインド人に騙されそうになる」