2011年2月28日。ロンドンのとあるホテルで迎えたイギリス7日目の話。この日は、ロンドンを観光する最後の日。「ロンドン定番の名所をうろうろ散策し、夜はミュージカル『マンマ・ミーア』を鑑賞しよう!」と計画していた。
散策のスタート地点はビッグベンに決定。ロンドン市内の地下鉄・バス一日乗車券を買って、最寄りのWestminster駅へ。
↑ Westminster駅出口から見たビッグベン。今にも雨が降り出しそうな天気。
↑ ロンドンの象徴、ビッグベンと赤い2階建てバス
↑ まずはビッグベンの周りを散策しよう。
ビッグベンの横には芝生の公園があって、メインストリート側の騒がしい雰囲気とは違う、落ち着いた雰囲気のビッグベンを眺めることができる。緑が多くて人が少ない静かな公園。落ち着いたビッグベンもいいねえ。時計台は見えないけれど。
↑ 落ち着いたビッグベンと像
さあ、ここからロンドン最大の美術館、ナショナルギャラリー方面へ歩いてみよう。
少し歩くと、ウィリアム王子とケイト妃の結婚式が2か月後に迫ったウェストミンスター寺院の姿が。この辺は、歩くと次々世界的な名所に出くわす贅沢な散歩道だなあ。
↑ いつも観光客でいっぱいのウェストミンスター寺院
↑ 日本とはかけ離れた街並みを眺めながら歩いていく。
15分ほど歩いて、ナショナルギャラリーに到着。時刻は午前10時、ちょうど開館の時間に到着。
↑ ナショナルギャラリー
西欧絵画の世界はよくわからないけれど、そんな僕でも知っているダヴィンチ、フェルメール、レンブランド、ボッティチェリなどなどの絵がその辺にゴロゴロ展示されている。どれも日本の美術館で西欧絵画展をやったら、その目玉作品になり得る展示だろう。
眺めていると、黒鉛筆のみで雑に描かれた落書きのような絵が豪華な枠に収められている展示を発見。これはなんなんだろう?と思って説明の札を見ると、「ダヴィンチのデッサン」の文字が・・・。
「あのレオナルド・ダヴィンチの落書き(デッサン)かあ!!」と思わずじっくり鑑賞。顔を作品に近づけて見ると、筆使いがリアルでおもしろい。この作品が一番感動した。
↑ この絵だったかな?もっと雑な絵だったような記憶が・・・。
さて、次は世界三大博物館のひとつらしい大英博物館へ。僕にとっては2回目の大英博物館。
↑ 大英博物館
↑ 中は近代的な博物館
↑ ずら~っと石像。
僕は西欧絵画の世界はまだ楽しめるけれど、こちらの大英博物館の展示の世界はほんとによくわからない。
・・・だって、これを見て何を思う?
↑ ・・・トルコ石の竜らしい。
↑ はとぽっぽー
どれもドラクエに出てきそう。歩いていたら、いきなり「トルコ石の竜とはとぽっぽーの群れがあらわれた!」のような。
まあ、世界史をしっかり勉強していたら、「これがメソポタミア文明の〇〇神殿の〇〇像のかけらかーー!!これが本物かーー!!」のように楽しめるのかな。大学受験で「地理」を選択した僕にはわからん。
同じく「ふーん・・・」という感じにあまり興味なさそうに眺めていた友人であったが、遺跡から掘り出された骨の展示に突然関心を示した。そう、友人は医学部だから骨に詳しいのだ。
↑ 遺跡から掘り出された骨の展示
友人「これは右足の〇〇骨だよ!あっちは左足の〇〇骨かなー!?」
僕「・・・。」
遺跡から掘り出された骨も「他でやれよ、どっかいけよ。」と思ったに違いない。
やはりここは展示品のバックグラウンドに精通している人、古代文明が好きで知識のある人こそが楽しめる博物館だな。
でも、少しは興味を抱く展示もあった。例えば・・・
↑ モアイ像。2年前も見た。
↑ 何千年も前に造られた神殿をこれだけきれいに鑑賞できるのはすごいな、と思う。
時刻は昼過ぎ。昼食はロンドンでよく見かける“Pret A Manger”というサンドイッチとコーヒーの店で食べることに。
↑ “Pret A Manger”のサンドイッチとカプチーノ
イタリアのピザ、ドイツのソーセージのように安くておいしい名物が見当たらないロンドンだけど、“Pret A Manger”のサンドイッチはおいしい。貴重な店だな。
さて、次は世界中のビートルズファン訪れるという観光名所「アビーロード」へ行ってみることに。
アビーロードは、ビートルズのアルバム「アビーロード」のジャケット写真となった横断歩道がある通りの名前で、今でも絶えず世界中のビートルズファンが訪れ、ポーズを真似した写真を撮って帰っていくらしい。
↑ アビーロードのジャケット写真
地下鉄に乗って、最寄り駅“St.John‘s Wood”へ。駅にはビートルズコーヒーショップなるカフェがあった。すごく狭いカフェ。
↑ 駅にあったビートルズコーヒーショップ
少し歩くと、アビーロードという名の通りにたどり着いた。
↑ アビーロードの看板
↑ あたりは静かな住宅街
そして、数人の観光客らしき人が集まる横断歩道を見つけた。
「これがアビーロードか!!」
↑ 観光客が集まるアビーロード。
ジャケット写真と比べると、道路の白線が少し変わったね。でも確かにジャケット写真の面影を残す横断歩道だ。
近くには「写真を撮ってあげるよ!」と観光客に声をかけるカメラマンも。ただし価格が20ポンドほどするからやめた。高いよ。
なかなか交通量の多い横断歩道だけど、スキを見計らって、友人と順番に写真を撮って、満足して駅に戻った。
↑ 結構交通量の多いアビーロード
さて、次はバッキンガム宮殿に行ってみるか。地下鉄で最寄駅の“Victoria”へ。
↑ バッキンガム宮殿がある通りの看板
↑ バッキンガム宮殿
ここはどの時間に来ても観光客でわいわいがやがや。みんな、衛兵の写真を撮っている。衛兵は基本は立ってじっとしているけれど、ときどきロボットのように規則正しい行進を見せてくれる。
↑ ビシッと立つ衛兵
宮殿周辺を歩いていると、大きなホーンが鳴り響いて、近くの小さい宮殿前で衛兵の交代式が始まった。
↑ 偶然交代式が始まった。
交代式も機械的。ロボットみたい。いつ見ても同じ交代式なんだろうな。厳しい訓練を受けているんだろうな。
↑ 機械的に動いて衛兵交代
そんな衛兵の交代式を見学した僕らの感想は、
僕「びしっとしてた。」
友人「この仕事退屈だろー。」
↑ 低レベルの感想を突き付けられた、「びしっとしていて退屈そうな」衛兵
↑ さらば、バッキンガム宮殿
夕暮れが近づいてきて、ミュージカルの前に夕食にすることに。さて何を食べよう?ロンドンといえば、もちろんフィッシュ&チップスでしょ!と即決。お店の開店時間まで、ビッグベンの今度は対岸側を散策。
↑ ビッグベン対岸側
ここから見ると、ずいぶん横に長い建物だったんだな、ということに気付く。
↑ ロンドンの象徴、ビッグベンと赤い2階建てバス②
そして、Victoria駅近くのフィッシュ&チップス専門店“Flesh Sea Fish”へ。開店と同時に入店。
↑ こぎれいな店内
注文してまもなく、大きなフィッシュ&チップスがやってきた。
↑ 本場のフィッシュ&チップス!でかい!
大きな白身魚のフライをレモン、塩、タルタルソースのようなソースから選んでコロコロ味を変えながらおいしく豪快にいただいた。満足。塩が一番よかったかな。
そして、食後はいよいよミュージカル「マンマ・ミーア」鑑賞!地下鉄でレスタースクエアへ行き、「プリンス・オブ・ウェールズシアター」へ。
↑ その前にライトアップされたビッグベンをもう一回見ておく。
遠くからでも一目でマンマ・ミーアの劇場だとわかる建物にたどりついた。
↑ プリンス・オブ・ウェールズシアター
↑ 中はこんな感じ。
2年前に「レ・ミゼラブル」を鑑賞したものの内容が理解できず敗北感を味わったほろ苦い思い出を生かして、今度は「マンマ・ミーア」で歌われるABBAの曲と話の内容を完全に予習して鑑賞に臨んだ。
開演と同時に主題歌「マンマ・ミーア」のイントロが流れると、おもわずニヤッとした。「この曲知ってるよ。」
そして無事に話の内容についていき、「マンマ・ミーア」を満喫することができた。うれしい。やっぱり知っている歌ばかり、そして話の内容がわかるとミュージカルはおもしろい!すごい盛り上がりだった。出演者と観客の一体感が良かった。
「マンマ・ミーア」に満足してホテルに戻ってこの日も終了。7日間に及ぶイギリスの旅もこれでおしまい。翌日からはスペインに移動して、エスパニョールとビジャレアル戦の観戦と、各地観光を予定していた。
~この日使ったお金(1ポンド=約130円)~
・ブリティッシュ・ミュージアムで買ったお土産の本 25ポンド
・昼食(サンドイッチとカプチーノ)5ポンド
・夕食(フィッシュ&チップス) 11ポンド
・市内バス地下鉄一日乗車券 8ポンド
・水とヨーグルトとパン 2ポンド
計51ポンド
ヨーロッパ・フットボール三昧の旅2(2011年2月22日~3月7日)
1日目 「いざ、ロンドンヘ!そして QPR vs イプスウィッチタウン観戦!」
2日目 「ゴルフ発祥の地、セントアンドリュースへ!」
3日目 「セントアンドリュースでゴルフとゴルフ博物館見学」
4日目 「セントアンドリュースでゴルフと夕暮れのエディンバラ散策」
5日目 「ニューカッスル vs ボルトン観戦!」
6日目 「ウェストハム・ユナイテッド vs リヴァプール観戦!」
7日目 「ロンドン定番の名所をうろうろ散策」
8日目 「サグラダ・ファミリアとエスパニョールvsマジョルカ」
9日目前半 「カステリョンという無名の街を散策」
9日目後半 「ビジャレアル vs エルクレス観戦!」
10日目 「グエル公園とカテドラルと夜のサグラダ・ファミリア」
11日目 「サンシーロ・スタジアムツアーとミラノのドゥオーモ」
12日目 「パルマとピアチェンツァの街を散策」
13日目 「ミラノ・ドゥオーモ観光とインテル vs ジェノア観戦!」
14日目 「そろそろ日本に帰るか」
余裕で年内に仕上がらず・・・。
来年中には完成させる!
つづくーーー。