献身や犠牲や奉仕は霊の喜びです。
霊とは何でしょう?
霊とは私達のような肉体を持つ者にとっては、人格や人間性として現れている何かです。
それ故、霊はロゴス(言葉。意思象徴作用)と密接な関係があります。
ヘブライ、ギリシャ、インド、日本でロゴスは神の力として認識されてきました。
ムハンマドにガブリールによって神が与えた指令もロゴスを用いてのものでした。
言葉の作用が如何に重大な結果をもたらすものなのかということは、古代から虚偽の申告が重罪とされてきたことからも明かです。
言葉の使用ぬきにして人間が霊的な存在でいることは不可能です。
様々な文化で奨励されている、様々な霊的徳目も全て言葉を用いて提唱されています。
“神”も“愛”も、それは声に出された言葉です。
それはただの音に過ぎません。
その音によって私達の脳にどのような変化が生じるのかが問題なのです。
もし、喜びが生じるなら、その人は善い人です。
その同じ喜びが、献身、犠牲、奉仕によっても生じます。
献身、犠牲、奉仕は肉体を用いて行う行為であると同時に、それは霊的な行為でもあるからです。
それは霊に於いて他の生き物に長じている人間に相応しい行いなのです。