前にも書いていますが・・・
ウスバキトンボは、 この辺りでは、 初夏の頃から 長い期間見られる種類。
でも、 シーズンの初めのうちは 数が少ない。
これは、 最初に見られるのは、 南方から 新たに渡来した個体だけだから。
それが、 夏の後半に向かって、 異彩の 1ヶ月ほどの短期間のサイクルで 急激に増殖しながら 北まで広く進出して、 いたるところで 多数が飛び交うまでの大勢力になる。
それが、 秋に、 涼しく、やがて 寒くなってくると・・・
シーズン末期でも変わらずに繁殖行動を続けているのが普通に見られるなど、 全体としては パターン化された生態での 南方への“渡り”は しないと見られている。
成虫には 初夏に長距離を飛んで渡来できた能力があるので、 もしかすると、 中には 偶発で 温暖な南方へ“帰還”するものも いるのかもしれないが・・・
日本国内の殆どの地域では、 成虫も、幼虫も、卵も、 残されたものは 冬を越すことができずに死滅して、 何世代かに亘って繋がれてきた大躍進の旅は 終焉する x x x
それでも、 冬が過ぎ、 暖かい季節になると、 また 再び・・・
その 破滅的に見える部分もある ダイナミックな展開を意識して 継続的に見ていると、 ただ「トンボが飛んでいる」と思うだけではない、 スケールが大きい世界観を感じられるだろう。
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