元来、漫画を読まない僕は、アニメにもあまり興味を持たないのですが、青年漫画の一部に愛読書があります。
中でも、一番は、「課長島耕作」です。もともと弘兼憲氏史さんの作品は、社会の縮図を感じる作品が多く、ドラマ感覚で読んでました。
弘兼さんが、島耕作を人脈作りの観点から述べられています。
人脈づくりのタイプには、「プッシュ型」と「プル型」に分類できます。
プッシュ型は、自らが積極的にアプローチして人脈を作るタイプ。これは、趣味嗜好や利害関係で結ばれる場合多く、いわゆる組織内に生まれる派閥とも関係します。
若いうちは、プッシュ型で、誤解を恐れず積極的に人脈を広げることは、ビジネスには欠かせません。
プル型は、自分から動かず、一匹オオカミ的存在でありながら、個人の魅力で人を惹きつけてくタイプで、その人脈は、利害関係が少なく、信頼関係で結ばれます。
島耕作は、プル型で、彼が現在社長までのぼりつめたのも、プル型の上司や人脈で出世したのです。
そんんあ、プル型人間の島耕作が、なぜモテるのか?弘兼さんは、彼が「差別しない人間」と言うことを挙げられています。
性別や年齢、国籍や人種の違いにとらわれない。特定の価値観で相手を縛らない。差異を認めるから人に好かれる。
僕にとっても、重要なファクターだと思っています。年をとり、自分が生きてきた価値観だけにとらわれず、その差を認めながらの人と接する。等身大の人間像の目標、島耕作。まだまだ彼に学ぶことを多いなと、改めて感じました。