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DVD 聖の青春

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、前回に引き続き将棋をテーマに29歳でこの世を去った天才棋士の村山聖の生涯を描いた「聖の青春」です。

2017年の日本映画界で、若き天才棋士、村山聖と羽生善治を松山ケンイチと東出昌大が演じて注目された作品で、特に体重を増やし鬼気迫る演技が評価されました。また、東出も、羽生善治を演じることで表現の幅を広げたとも言われています。

幼い頃から腎臓の難病・腎ネフローゼを患い、入退院を繰り返した村山聖が将棋と出会い、自らの寿命を予見するように将棋の世界で命がけで闘う姿に、人間としての情熱と気迫がスクリーンから満ち溢れます。そんな彼が、羽生との初大局の後に、酒を酌み交わす機会を得て、少女コミックが趣味で、異性への興味を吐露する普通の青年の姿とは反対に、将棋だけがすべての羽生との会話が噛みあわない中で、お互いをライバルと認め、高見を目指そうと誓い合うシーンは感動的です。

また、持病の末に、膀胱ガンとなり死期をさとった聖の命を削りながら、将棋に向かう姿に29年間の人生の濃密さを感じ、生きるきるとは、こういう姿を言うんだと思いました。

少女漫画を愛し、食に対する独得なこだわりを持ち、自らの病と真正面から向き合い、命がけで将棋をさす村山聖。一方で人生のすべてを将棋に傾ける修行者のような羽生善治。人間的な魅力は異なるけれども、この出会いが、間違いなく羽生善治と天才棋士の未来に多大な影響を与えたことは間違いないと思います。

この映画は、互いを認め合う男同士の友情の物語であると思います。

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