ダコタ・ファニング主演のヒューマンドラマ「500ページの夢の束」を観賞
監督は、セッションズのベン・リューイン。プロヂュースにマイレージマイライフやクロエのダニエル・ダビッキ。そして、今回の主演は、今や押しも押されぬ人気女優となったダコタ・ファニング。トム・クルーズとの共演の宇宙戦争の頃の愛くるしい少女からチャーミングな女性となり、演技の幅も広げた彼女が、今回挑んだ役は自閉症の少女。母親を亡くし、姉と暮らした彼女が、姉の結婚を機に、施設に入り社会に適応する訓練を受けているウエンディという難しい役柄を演じています。
物語は、ウエンディが、スタートレックマニアで、一般公募の脚本を書き郵送予定が、トラブルで投函が間に合わず数百キロ離れたハリウッドにスタジオに、施設を抜け出し届けるというロードムービーです。
数々の名作を生み出しているロードムービーの中でも、この作品は異色です。少女が抱える病とトラブルがうまくリンクしていて面白いです。ダコタ・ファニングの感情の変化も見事で、どのシーンも飽きさせない演出です。
そして何より、作品タイトルにある500ページの脚本。スタートレックのSFドラマに込めた主人公の思いが、精神的にも困難なハリウッドスタジオへの道のりに挑んだ心のドラマが、そこにあります。