毎年恒例の京都・清水寺での今年の漢字が「輪」になりました。
こちらの「輪」には、絆を意味する支援の輪やサッカー日本代表がキックオフの前の腕を組む輪などの意味も含まれているようですが、なんと言っても直近の東京オリンピック決定のおもてなし効果が功を奏してか、五輪の輪のイメージで多くの得票を得た感じがします。
ベスト10は、やはり今年の出来事や新語、流行語を意識した漢字がならびました。応募された方々の時代を意識した感性には感心するばかりです。
余談ですが、業界人からミニ知識を。森貫主など京都の古刹の住職の書をよく見ますが、個性的な書体の方ばかりです。書道家とは異なる独特な筆致です。森貫主は、円をイメージする丸い形が特徴的です。
僧侶の書では、妙心寺や大徳寺系の方の書が際立って多いです。これは、お茶の世界に関連していて、禅語をしたため、お茶の席での掛け軸として用いられます。
東京オリンピック決定で締めくくられた今年、五輪の輪のように輪が重なって幸せな新年が迎えられるといいなと思ってます。