今回は、さほど真面目に見る気のしなかったドラマでしたが、何気に流して観てたら、やはりドラマの虫がうずいた作品が出ました。
社会問題を扱ったドラマに熱いものを感じました。特に重いテーマを扱ったドラマ。
そうです。今週終了した「アイシテル」とまもなく最終回を迎える「スマイル」
アイシテルは、少年による少年の殺人事件における加害者と被害者の母親の葛藤を描いたドラマです。子を持つ親なら、現実に起こるかもしれない悲劇。
その悲劇を初めて、加害者の側面から描いた異色作です。
原作は、伊藤実氏のコミック「アイシテル・海容」ですが、昨今の漫画によるドラマ志向とは一線を画す作品でした。
スマイルは、俳優兼脚本家の宅間孝行。2009年の施工される裁判員制度を中心に、少年犯罪、人種差別、経済犯罪などのその時代に起こった事件を取り入れながら、無実の罪がきっかけで殺人を犯し、死刑を宣告された混血児ビトとその冤罪を晴らすため奔走する元在日コリアンの弁護士の壮絶な生き様を淡々と描いたドラマです。
昨今のドラマは、こうした重いテーマを描いても、身近に起こりうるリアル感を持ちます。
複雑化する社会の中で、物事の善悪もはっきりしない状態を感ます。
しかしながら、この二つのドラマを観て感じることは人間の善の部分を信じることが様々な問題の解決に導いてくれることを確信します。ドラマは、僕にとって社会を映す鏡です。
今の世の中は、記憶に残ることがなくなっても、インターネットやドラマのDVD化など、記憶を呼び戻すツールがあります。
世代を超えてこうしたドラマが家族を結びつけるものになってくれればと思います。
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