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山梨・小淵沢アート旅3 平山郁夫シルクロード美術館


山梨・小淵沢アート旅、美術館巡りの締めくくりは、現代日本画の巨匠で敦シルクロード研究の第一人者でもある平山郁夫氏の美術館「平山郁夫シルクロード美術館」です。
現代日本画の五山(東山、平山、加山、杉山、高山)と言われる巨匠の一人、平山郁夫氏の美術館は、故郷の広島とここ山梨にあります。
 
仏教伝来の道であり東西の文化が交流するシルクロード。当館の特徴は、シルクロードを生涯のテーマとして制作を続けた平山郁夫の日本画作品に加えて、シルクロードの取材中に妻であり現名誉館長の美知子氏と共にコレクションされた貴重なシルクロードコレクションを収蔵しています。
 
今回タイミングよく9月5日まで開催される特別企画展、中国巡回展帰国記念「崑崙の西から」を鑑賞することが出来ました。
中国西域から中央アジアにいたる崑崙山脈、その向こうにはインドやペルシャなど西方の異世界が広がりシルクロードを通じて様々な文化や思想が伝わりました。崑崙の西からをテーマにガンダーラのの仏像や西域の陶器やガラス器、装身具などの名品が展示されています。
 
前述の通り、今回の展覧会は敦煌研究所を皮切りに中国全土13の会場で4年半にわたり150万を超える動員数を記録した巡回展から帰国した展覧会です。完璧に保存修復されたガンダーラ仏はまさに博物館級のコレクションで、その荘厳さと日本の仏像彫刻のルーツとも言うべき細微にわたる装飾は素晴らしく僕が過去に観たガンダーラ仏をしのぐ圧巻のコレクションです。
 
東西の交流の中から生まれた数々の装飾品や平山郁夫氏の晩年の傑作である大シルクロードシリーズの大作に鑑賞することができ、当地を訪れれば文化交流の道、シルクロードのすべてを感じることができます。
生涯をかけて、シルクロード研究に身を投じてこられた平山郁夫氏と陰で支えてこられた奥様の美知子によるシルクロードの世界をぜひ堪能してみてください。きっと悠久の大地を感じることが出来ると思います。




ガンダーラ美術の宝庫とも言うべく第一級のコレクション




平山氏の大作の数々と再現されたアトリエと未完の作品


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