映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、佐藤健、神木隆之介主演のコミック原作の青春漫画家作品「バクマン。」です。
もはや、ドラマや映画の原作に欠かせない存在となったコミック作品。ドラマにおいてオリジナル脚本作品が少なくなったことに憂える一人ですが、最近では、半ば諦め気分でいる僕にとって、今回の作品はコミック原作の奥深さを感じる作品でした。
コミック界の世界を青春映画として昇華させた本作。佐藤と神木のるろうに剣心コンビが、作画とと脚本でタッグを組み、天才高校生漫画家に挑む青春ドラマは、現代のスポ根的躍動感に青春時代の友情と恋愛、さらに出版業界を通じてビジネスの厳しさをも伝える様々なエッセンスが加わった良い意味で複雑な味わいを持った作品に仕上げっています。
また、ライバルの漫画家たちに、人気と実力を兼ね備えた旬の俳優を配置。さらに彼らを導いていく編集長や編集者にリリー・フランキー、山田孝之をキャスティング。加えて、ヒロインには、コミックの世界から生まれてきたような、小松菜奈を選ぶなど。キャラクターの存在感が実写に生かされたすばらし演出でした。
原作は、卒業後の活躍も描れているので、盛況だった動員数を考えると次作の映画化も間違いなく実現するでしょう。