俳優アーミー・ハマー主演兼製作総指揮のアクションスリラー映画「ALONE/アローン」を観賞
先日休日がファーストディだったので、いろいろチェックしていて見つけたのが今回の「ALONE/アローン」で、アーミー・ハマーが米軍兵士に扮し、紛争地の地雷原に迷い込み、地雷を踏むというパニック状態からの脱出劇を描いています。
6月16日全国公開ながら、上映館が少なくまり知られていなかったことか、休日のファーストディにも拘わらず50人程度の鑑賞者でした。ところが、この映画なかなかの秀作です。
テロリスト暗殺に失敗したマイクが、仲間と共に味方の基地を目指し徒歩で進む中で広大な砂漠に迷い込みます。迷い込んだ場所は、砂漠の地雷原。仲間の爆死と自らも地雷を踏み身動きできない状態に。援軍が到着するまでの時間は52時間。飢えと乾きテロリストや動物などの襲撃の恐怖と戦いながら、孤独の闘いが続きます。
サバイバル劇に加えて、謎の村人と娘との奇妙な遭遇とパニック状態の中で体験する幻覚が過去のトラウマとなって現れる、アクションとパニックとスリルを融合した演出に息を呑むシーンの連続です。
過去の作品で、スタイリッシュでセクシーな役柄を演じるアーミー・ハマーが、屈強な肉体と精神力で極限状態で戦い続ける姿は、しびれるほどにカッコイイです。また、今回の肝は謎の村人との対話。哲学的なやりとりが、主人公にラストで鍵となって解き放たれます。勘が強い人なら容易にわかりますが、主人公の身に置いていけば謎解きがわかっても楽しめると思います。
ほぼ無名に近いスタッフで作られた本作。光が当たらない場所に、アーミーハマーによって一筋の光がもたらされた感じがします。機会があれば、ぜひ劇場でまたタイトルを記憶にとどめておいてほしいです。