映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。重松清原作のマスターズ甲子園をめざす元球児を描いた映画「アゲイン 28年目の甲子園」です。
明日、夏の甲子園が全国高校野球選手権大会が開幕します。今回の作品は、かつての高校球児がめざす、マスターズ甲子園がテーマとなっています。
マスターズ甲子園の波留演じる学生スタッフ・美枝と中井貴一演じる46歳の元球児・坂町との出会いから物語が展開します。
美枝の別れた父は、キャプテンだった坂町のチームメートで、決勝の前に不祥事件を起こした美枝の父によって甲子園出場の機会を阻まれたいきさつがあります。坂町も現在は家族と別れ、娘との間に深い溝を抱えて野球から遠ざかっていました。
ふたりの出会いにより、チームメートを説得しマズターズ甲子園予選までこぎつけた坂町と美枝でしたが、不祥事件を起こした娘と言うことがわかり、チームに不協和音が生まれたり、事件の真相が明るみになるなど、マスターズ甲子園を通じて、中年たちの新たな青春が生まれ野球を超えた、大きな感動の渦を起こす作品となっています。
常々、高校野球は日本に深く根付いた文化を感じていましたが、この作品を通じて文化の中で築かれた人生ドラマを感じました。