マット・デイモンとクリスチャン・ベイルが共演した実話に基づくモータースポーツ作品「フォードvsフェラーリ」を鑑賞
1960年代当時絶対王者といわれたフェラーリに挑んだアメリカのフォードがル・マン24時間レースに挑んだエンジニアとドライバー。1959年のル・マンでアメリカ人ドライバーとして優勝したデイモン演じるシェルビー。彼はその後、心臓病を患い引退、スポーツカーを作る会社を作り、新しいドライバーのもとで再びル・マンに参戦することを夢見ていました。1966年シェルビーの会社がフォードのエンジンを積んだスポーツカーを作っていたことから、フォードのエンジニアとしてル・マンに参戦する機会を得ます。一方ベール演じるイギリス人のケン・マイルズは、除隊後に修理工場を営む傍ら、レースに参戦していましたが、あるレースで二人が出会い、フォードのドライバーとして1966年のル・マンに挑むこととなります。
今でもF1ドライバーをパイロット呼び、戦争の最前線飛行士として活躍していたヨーロッパの貴族たち。モータースポーツは貴族のスポーツとして親しまれ彼らにとっては、その聖域をアメリカにおかされることは彼らのプライドが許さない。さらに、大衆車で急成長したフォードとは、因縁の間柄で、今回の闘いはエリート対成り上がりの対決です。また、当時は4人に一人が命を落とす過酷なレースで、ドライバーにとっても命がけの戦いです。
前半は二人の出会いと対立やマイルズ家の家族愛が描かれ二人の熱い友情に涙者です。そんな、プライドとプライドをかけた人間模様とクラッシュ続出のレースが現況の車に当時の車体を組み替えた車でCGなしの迫力満点のリアルレースが展開されています。
モータースポーツはさほど詳しくない僕でも、男たちの命がけの闘いと国民性の出る人間模様や企業間の駆け引きなど、単なるカーアクションの世界を超えた魅力が満載です。そして何よりレースの臨場感を味わいたいなら是非劇場に足を運んでみてください。きっと満足いく結果が待っているでしょう。