65オヤジのスタイルブック

DVD「神々と男たち」

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、1996年にアルジェリアで起こった修道士誘拐殺害事件を取り上げた「神々の男たち」です。

本国フランスで、数々の受賞に輝き、カンヌでは審査員特別グランプリ(最高賞のパルムドールに次ぐ)を受賞しました。

日本での公開は、昨年の東日本大震災の直後だったためか、あまり大きな話題に昇らなかったのでは思います。

アルジェリアの小さな村で、村民とともに働き、村民の病気の治療にもあたっていた、カトリックの7人の修道士たち。

内戦が激しくなる中で、イスラムの過激武装集団により、本国フランスに帰国するか、この地にとどまるかの7人の苦悩の決断を描いています。

随所で聖歌での儀式が、死が眼前に迫ってくる恐怖を鎮めるように行われ荘厳さが漂います。

修道士は、清貧・貞潔・服従の三つの誓いを掲げ、禁欲的な生活をする信徒使途職で、カトリックでの神父とは分けられます。実際、殺害された7人の修道士は、以前は様々な職業を持ち、村に貢献しています。

信仰に忠実に生き、最後まで非暴力の抵抗を続け、教会を、村を、そして村民を救った彼等。随所に流れる聖歌を聴きながら、彼等の静かな信念を感じました。


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