映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。
今回は、直木賞作品を映画化した「まほろ駅前多田便利軒」です。
瑛太と松田龍平の個性派若手俳優が競演する本作。便利屋の瑛太演じる多田と松田演じる居候の元同級生の行天。二人の10ヵ余りの共同生活を描いた作品です。
二人は、映画「青い春」で競演しているのですが、松田の個性が際立っていたせいか、デビュー作でもあった瑛太の記憶がないです。しかし、その後の活躍が示すとおり、僕にとっても目が離せない存在です。
二人の共通項は、バツイチ。でも、そこに至る過去が、便利屋の仕事を通して知り合った人間が、きっかけになって徐々に明かされていく。
まほろ駅前は、原作者の三浦しおんの在住する町田市がモデル。人口40万の中核都市にあり、地方にもありがちな便利な街で、普通の感じの街が不思議に二人のキャラと溶け込んでいる。
そんな、二人に起こるヤバイ事件の中、過去を押し殺すように生きている二人のふれあい方が、面白くて温かい気持ちになります。
原作も続編がり、映画の続編も期待できそうです。