本日の映画レビューは、史上最高のバットマンの呼び声高いロバート・パティンソン主演の「THE BATMAN-ザ・バットマン-」です。
2019年のホアキン・フェニックス主演でジョーカー誕生の過程を描き話題となった「ジョーカー」その狂気の演出には誰もが衝撃を持ったと思います。今回の作品は、ジョーカーと同じくバットマンの持つ過去に肉薄しながら、事件とリンクしていくバットマンの過去の闇に迫る内容です。
両親を殺された青年ブルース、夜になるとバットマンとなって犯罪者と対峙してきた。二年後権力者を標的とした猟奇連続殺人事件が発生し、ガスマスク姿のリドラーが犯行を明かす。リドラーは、現場に「なぞなぞ」を残し、警察当局をバットマンを挑発する。次第に権力者の過去とバッドマンの過去が明らかにされ、ラストにゴッサムシティ全土を巻き込むテロが発生します。
今回のバッドマンは、両親を奪った犯罪者への復讐心をむき出しにする、過去のバットマンとは異なるダークなイメージでロバート・パティンソンの影のあるブルース=バットマンを演じてます。一方でリドラーを演じるポール・ダノの覆面顔と素顔のギャップが何とも言えず、リドラーの持つ過去にぴたりとはまるキャラクターでした。
強力な武器を身に着け、超人的な活躍をする過去のバッドマンと違い、アクションも含め、どこか生身の人間の限界を感じながら悪と対峙するバットマンの姿は、前作の次第に猟奇的な男へと変貌していくジョーカーと相通じる部分があり、サスペンスドラマとしてよくできた作品でした。
バッドマンとジョーカーが対峙するときに生まれる化学反応が楽しみなってきました。次回作を大いに期待しましょう。