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映画 キングダム 大将軍の帰還 圧倒する存在感が光る

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本日の映画レビューは、シリーズ最終章「キングダム 大将軍の帰還」です。

公開から一か月を過ぎて、そろそろ余裕で鑑賞できるかと思っていたのですが、台風一過の状況にも関わらす結構鑑賞者で賑わってました。キングダムの人気を伺えます。

さて今回の大将軍の帰還は、みなさん知っての通り、山崎賢人演じる飛信隊の信が中心ではなく、信が尊敬崇拝する秦国の大将軍、大沢たかお演じる王騎が主役です。前作で突如現れた趙軍の総大将、吉川晃司演じるほうけんとの因縁を中心に描かれ、壮絶な戦いがくり広がられていきます。

王騎とほうけん、二人のキャラクターは正に原作から飛び出したようなキャラクターで、まさに総大将にふさわしい存在感です。二人は正に陽と陰。さらに二人の因縁が徐々に浮き彫りになると否応なしにヒートアップしていきます。また、その戦い方も相反しお互いの持つ動の部分が全く異なり魅力的です。しかしながら、やはり王騎の力量と人心掌握術、更にリーダーとしての言葉の魅力とすべての面で大将軍としての要素を備え、その姿を見事に大沢たかおは演じています。

巷では原作の王騎を越えたと称賛されてますが、原作の持つ圧倒的な存在感あってこその演技であると感じます。原作を読み観ているファンには、今回の作品がひとつの区切りとなるのは確かですが、春秋戦国時代の壮大な歴史ロマンを知るにつけ、まだまだ魅力的なキャラクターをいかに実写に結び付けてくれるか期待するところです。

最近では、東京リベンジャーズやゴールデンカムイなど人気コミックの実写化が進んでいますが、僕は少し違和感を持ちました。キングダムシリーズはコミック原作の実写版史上、この作品を超えるものは当分の間出てこないと思います。最終章として区切りをつけても僕は新章へと続くことを信じて待ちたいと思います。

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