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65オヤジのスタイルブック

ルーブル美術館展・国立新美術館

美術品を扱う仕事をしている僕にとって、美術館で企画する美術展の観賞は、自身の美意識と観察眼をつねにたもち向上するための手段でもあります。

そうした中で、東京で開催される様々な美術展は、地方で仕事をする人間にとって魅力的な展覧会が多くもっとも刺激を受ける場所です。

今回も、そんな魅力的な展覧会が集中する時期にスケジュールをあわせ先日の10日に東京へ出かけました。

今回鑑賞した美術展は、5つを順次、東京アート紀行として紹介します。先ずは、最初のアート紀行は、もっとも行きたかった美術展「ルーブル美術館展」から紹介します。国立新美術館で開催中のルーブル美術館展。今回の目玉は何といっても、日本初公開となるフェルメールの天文学者に加えて風俗画を中心に83点の作品が並ぶ内容です。

貴族や皇族などの一部特権階級の中でのみ楽しまれてきた絵画が、風俗画の誕生による民衆の中へと広がっていきます。その風俗画は、様々な人々の日常を描きながらも、その奥底にある画家の思想や主張が隠されています。そのような風俗画の秘密を読み解いていくと、思いもしない発見をします。

そんな魅力的な作品が今回登場します。パンフレットや解説なども紹介されているムリーニョの物乞いの少年、レンブラントの指物師の家族、マセイスの両替商とその妻など。風俗画の中にある秘密を楽しめる魅力的な展覧会です。また、個人的な発見としては、カミーユ・コローの画家のアトリエに注目。現在開催中の別の展覧会を観賞すると、その秘密が明らかになります。

今回の展覧会は、東京展は6月1日まで。6月16日から9月27日まで京都市立美術館で開催予定ですので、関西地方の方もぜひ足を運んでみてください。


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