ブレードランナー2049が公開中ですが、今回は復習をかねて1982年制作の「ブレードランナー」を。
リドリー・スコット監督によるフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」を原作としてます。当時はかなりの低予算で制作されています。舞台は2019年のLAが舞台で、タイレル社により作られた人造人間・レプリカントが感情を持ち人間社会に紛れ込みながら反旗を翻すようになります。レプリカントを退治するのが、ハリソン・フォード演じるブレードランナーの一員であったデッカード。
デッカードの秘書として働くレイチェルが、レプリカントであることを知ることで、人間の奴隷として使われ4年の寿命しか与えられない彼らに任務の遂行と共に複雑な心境を抱きながら結末へと向かうストーリーです。レプリカントのリーダー、バッティとの攻防とラストの結末に注目して観てほしいです。
また、今回ディレクターズカット版で再鑑賞しましたが、リドリー・スコット監督の制作秘話を語る特別版も面白く、その映像美とアイデアに改めて脱帽。作風としてはB級映画の雰囲気も漂ってますが、この時代にSF作品を近未来的に表現し、現実と未来が交錯する映像は今でも新鮮に見えます。まさに映画としてのアートにあふれた作品です。
僕も近く2049を観ますが、当初は続編を考えていなかった監督がなぜ本作を完成させたか興味深く鑑賞してみたいです。