昨日は、今月22日で終了する「大ローマ展」を観覧に愛知県美術館に。
栄光の都ローマと悲劇の街ボンベイのサブテーマにふさわしい展示でした。
今回目を惹いたのは、美しい大理石の巨大彫刻と火山噴火により一瞬にして埋もれてしまったボンベイから発掘された美しい壁画です。
たびたび、特集される悲劇の街・ボンベイ。そのたびにこの街の豊かな文化を感じていましたが、今回の目玉のひとつである「庭園の風景」と「モザイクの噴水」の壁画を目にして、光があふれる美しい色彩に魅了されました。
ボンベイの文化は、火山噴火による悲劇により、その歴史に幕を閉じてしまいますが、その悲劇の代償は灰の蓄積により見事に保存され、人々の生活も垣間見ることができました。
破壊をもたらした自然が、未来の人々の前に披露する結果となったのですから、悲劇がもたらした美の再現は、自然の神がもたらした奇跡に思えてなりません。
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