65オヤジのスタイルブック

DVD・舟を編む

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は2012年本屋大賞受賞作の映画化作品「舟を編む」です。

ある出版社の21世紀に向けて辞書を作る編集部の15年間に及ぶ編集作業を描いた内容で、すぐに答えが導き出され、時代によって生み出された様々な事象が記憶から失せる今にあって、辞書と言う時代を記憶するものの大切さを感じました。

前半は、主人公の変わり者の編集者を松田龍平が演じ、彼が恋い焦がれる下宿先の孫を宮崎あおいが、彼を支えるお調子者の編集者にオダギリ・ジョーが演じ、二人の恋の行く末と辞書編纂中止の危機に直面し奔走する編集部が描かれています。

後半では、さらに編集スタッフに、今もっとも注目の若手女優の黒木華が登場。辞書を編集を通して成長していく姿と佳境に入った編集作業がつぶさに描かれ、辞書と言う舟に乗って編み込まれていく作業に観る人ものめり込む感覚を抱きます。

松田演じる馬締は、まさに真面目をそのもののキャラクターで、ヒューマン作品をパートナーとしては随一の宮崎あおいとの息もぴったりで、最近の軽さだけしか感じな恋愛作品とは違う深い愛情を感じました。また、時間を超えて紡ぎだされる辞書編集を支える、加藤剛や小林薫演じる監修者やベテラン編集員が作品に深みのある味付けをもたらし、原作の面白さが、映画により倍増され、言葉のすばらしさや編集者の仕事への情熱がひしひしと伝わってくる作品でした。


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