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映画 オールド

今回はM・ナイト・シャマラン監督の最新作「オールド」を観てきましたのでご紹介します。

ブルース・ウイルス主演のシックスセンス、アンブレイカブル、近作ではスプリットなどの作品で知られるスリラー界の巨匠でハルキストならぬ自称シャマラニストを名乗るほどファンも多いシャマラン監督ですが、一時は低迷期もあり時に裏切り、絶望させることも多いのですが、今回はかなりの秀作です。

インターネットで格安で手に入れた旅行で訪れた姉弟の4人家族。リゾートホテルで紹介された未開のビーチを訪れた家族には不幸に見舞われます。そのビーチは何と一日で一生の時間を終えてしまう恐怖のビーチだったです。急激に年老いていく謎のビーチに取り残された人々は、他に妻と娘を持つ医師にその母に一足先にビーチに訪れていたミューシャンの男と看護師と精神科医のカップルで人々は、時間の経過が早いビーチから脱出しようと策を講じます。

ビーチでは時間経過の速さの原因がシャマラン監督得意の超常現象で語られるのですが、人々の年老いていく様が未来の設定をもとに逆算して作られていて僕はおもしろいと思いました。また、後にわかる脱出方法やリゾートホテルでのウエルカムドリンクなど、様々な要因が加味されて結末へと進んでいきます。

シャマラン作品は、評価が極端に分かれたりします。今回の作品も評価が分かれる作品だったようです。ただ、シャマラン作品は超常現象にスポットを当てた作品が多いので理論上で語るのには無理があります。ただし、作品に散りばめられた点を紡ぐように線で結んでいくとけっこう辻褄が合います。

今回の作品は、時間の経過が早いビーチでの出来事にこだわることよりも、ラストに視点をおくと全てが結末と結びつき、そこに集約されていきます。僕は、シャマラン監督結末へのトリックの巧みで上位にランクするかなと思っています。


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