香港クリスティーズでも作品が落札され、国際的なアーティストとして活躍する小松美羽の展覧会が一宮市三岸節子記念美術館で開催中です。
小松美羽さんは、1984年生まれの新進気鋭のアーティスト。女子美術大学卒業後、美しすぎる銅版画として注目され、その後、アジアを中心にライブペインティングを行うなど多方面で活躍する新進気鋭の女性アーティストです。近年では大和力を世界へとのテーマのもと、神獣、守護獣をモチーフに内なる世界を表現しています。その作風は、どこかオドロオドロした世界の中に、天然色を用いた極彩色の世界の中に魂を揺さぶられるような力強さを持っています。
今回の展覧会は、前述のDIVINE SPIRIT 神獣の世界をテーマに、狛犬や神獣などを中心に様々な形のペインティング作品が展示されています。さらに令和に描かれた新作も展示され、小松美羽の現在を知るに十分な展示となっています。会場では、オープニングに行われたライブペインティング作品や制作風景が映像として流れています。そこには、彼女の華奢な姿と正反対に、キャンバスを目の前にした時の画家の内なるエネルギーが溢れ出ています。
今回の展覧会は、すべての作品撮影可能ですが、撮影前に、その迫力ある空間と生命の躍動感あふれる作品を鑑賞してみてほしいと思います。現代的な作風の中に古代からはぐくまれている大和の世界を感じ取れるのではないでしょうか。