65オヤジのスタイルブック

マルク・シャガール展 松坂屋美術館

先般、ご案内しました、東海地区で開催される二つの大規模なシャガール展に出かけました。

先ずは、松坂屋で開催された「マルク・シャガール」展をご紹介します。

今回の展覧会は、シャガールがもっとも信頼を寄せたタピスリー作家イヴェット・コキールによるシャガールタピスリー作品とその元になった作品により構成されたユニークな展覧会で、16点のタピスリー作品と紳士服のアオキで知られるAOKIホールディングスの所有する油彩画9点を含む油彩画やリトグラフ50点が展示さています。

フランスの織物、ゴブランの流れを汲むイヴェット作品は、色彩豊かなシャガールの世界を大判のタピスリーの中で鮮やかに表現され、油彩画のような筆致を感じさせるもので、シャガールの油彩画やリトグラフと異なる輝きを放っています。

イヴェット自身が述べている、原画に基づいて作品でありながら、忠実に再現するのではなく、シャガールのタピピスリー作品としてのオリジナリティを投影して、工芸作品の枠を超えた芸術性を感じます。

今回のようなシャガール展は、従来のシャガール展とは異なる新たな絵画世界が感じる展覧会でした。

次回は、岐阜県美術館で開催中のもうひとつのシャガール展を紹介します。


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「【美術鑑賞・イベント】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事