65オヤジのスタイルブック

世界が恋した日本のデザイン・三重県立美術館

久しぶりに三重県立美術館に「世界が恋した日本のデザイン」展を鑑賞に出かけました。

あいにくの台風接近の中無事到着。もうひとつのジャポニズムのサブタイトルにある、三重県の伝統工芸の伊勢型紙でも有名な型紙デザインが、世界のデザインに、どのようにして影響したのかを、詳細に解説した、今までにないジャポニズム関連の展覧会でした。

当時のヨーロッパの写真や絵画の中に、浮世絵は、よく見受けられます。実は、型紙も、斬新なデザインから額装され壁に飾られていました。

ジャポニズムと言うと、印象派の画家たちによる、浮世絵を中心にした流れを思い浮かべますが、今回は、日本では、着物に施された図案が、アールデコやアールヌーボ、ウイーン世紀末に発展した装飾芸術から、20世紀初頭のリバティ商会などにみる壁紙やファブリック、家具に至るまで、型紙のデザインが、どのようにて影響を受けたかが、つぶさに観察できます。

日本と言う制約された文化の中では、想像できないような発想が欧米社会の中で豊かに育まれ、型紙のデザインが、とても新鮮に感じました。

現在に通じる、インテリアの中の「KATAGAMI」日本の意匠も、今回の展覧会を通じて、まだまだ世界に広がられるヒントが隠されているように思います。

日本の伝統文化に携わる人たちにも、ぜひ観覧して欲しい展覧会でした。


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