最近ようやく日本でも、アートの境界線がなくなりつつあるように感じます。
僕の長年にわたる知人の画家、田川弘氏がフィギュアによる個展を開き3回目を迎えました。
小さなスぺ―スから出発して今回の展覧会は、メイン会場で大々的な催され、SNSを通じて全国の各地、また海外からも氏のファンが訪れています。
画家時代から親交あがり、絵画の世界からフィギュアの世界に転身した氏は、ガレージキッドやプラモデルキッドなどの原型を彼独自が培った画家として色彩感覚や技術でフィギュアの世界に新しい風を吹き込んでいます。訪れたファンに話を聞いても、一様に彼の根底にある美意識に魅了されています。
今回の展覧会の特徴は、フィギュアの小さな世界の背景に、撮影、加工された写真パネルがある、フィギュアの三次元の世界と写真パネル多角度な二次元の世界が融合する画家としての見せるノウハウが生かされてます。
そうした手法は、舞台芸術の世界にも通じることで、こうした手法は多くのフィギュアアーチストに参考なったと思います。ただ、僕が観る限りは、こうした手法は作家のセンスに大いに関わってくるので一石二鳥にできないことだとは思います。
僕にとっては、サブカルチャーとして語られるフィギュアの世界が、アートの領域として語られ、そして、その領域がボーダレス化することで、互いに認め合い、触発され、日本のアートが外に向けて広がっていくことを望んでいます。アートの世界が、日常的に語られ楽しめる世界を期待して。
田川弘個展の詳細は以下参照
2017年6月20日~7月2日(日) 10:00~18:00(最終日は16時まで) 於:ギャラリー名芳洞(月曜休廊)
名古屋市中区錦1丁目20番12号伏見ビルB1(1F横浜銀行) 電話052-222-2588 作家は土日来訪