映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。極限下での決断が、思いもしないぬ事態へと発展する戦争をテーマにしたヒューマンドラマ「ある戦争」です。
今回の作品は、デンマーク作品の戦争をテーマにした作品でアカデミー賞外国語作品にノミネートされました。
先日もマンチェスターでの爆破事件も新しい未だ続くテロの恐怖。今回の舞台はアフガニスタンの紛争地域で、平和維持活動を続けるデンマーク軍の隊長クラウスが、タリバンの攻撃を受けて瀕死の重傷を負った部下を助けるために、確認できないままに空爆命令を支持します。彼の命令により爆撃地で観民間人が死傷。クラウスは、国際法に基づく軍規違反により軍事法廷の被告になってしまいます。
国連PKO活動における自衛隊の役割は後方支援に限られ日本において、今回の作品は、まったく蚊帳の外の問題かもしれません。紛争地域で民間人を守りながら、全線で戦うデンマーク兵のリアルな問題が突き刺ささります。
また、部下を救うために規則を破ってしまった隊長の軍人としての誇りと家族の愛で苦悩する一人の人間の姿が観る者の胸に迫る人間ドラマとしての要素を持った作品です。
ラストでの判決にあなたはどう感じるか。僕にとっては難しい決断でした。